今季初のパ・リーグ取材はベルーナドームの西武−楽天戦⚾️

ベルーナドームの看板が目立つ正面玄関

1980~90年代とは違い、最近はたまにしか行かないせいもあって、西武のホーム球場は足を運ぶたびに冠スポンサーの名前が変わっている印象がある。
ウィキペディアで検索してみたら、2005年に初めて企業名を冠したインボイスを皮切りに、グッドウィル、プリンス(ホテル)、メットライフときて、今年から変わったベルーナで5つ目。

昨年までは5年間、「MetLife」と英語の看板がかかっていたが、今度は「ベルーナ」と片仮名。
近ごろは甲子園や神宮のような歴史のある球場を除き、看板にアルファベットの入っている球場が多い(TOKYO DOMEもそうだよな)から、片仮名は結構新鮮に見えますね。

〈ライオンズクラシック2022〉のモニュメントバルーン

今週末22~24日の楽天3連戦では、西武の選手たちが昔のユニホームでプレーするイベント〈ライオンズ・クラシック2022〉が行われている。
4年ぶりに開催となった今回復刻されたのは、松坂大輔や松井稼頭央(現ヘッドコーチ)が活躍していた1996~2001年に使用されていたビジター用ユニホーム。

キャッチボールをするバーチ・スミス

朝10時半ごろ、西武の練習が行われているグラウンドを眺めると、新外国人バーチ・スミスもこの復刻ユニホームを着てキャッチボールや投球練習をしていた。
スミスは20日のロッテ戦で初登板初先発し、初勝利を挙げたばかりだから、今回の3連戦でこのユニホームを着る機会はないはずなんですけどね。

その1勝目をつかんだ試合では、スミスが7回まで無安打無失点を続けながら、辻監督が交代させたことで話題になった。
スミスには開幕前、Sports Graphic Number大谷特集号の仕事でインタビューしていたから、一声かけたかったところだけど、我々報道関係者は感染防止対策のためにグラウンドに降りられないのでそうもいかず、実に残念。

二回、西武先制のチャンスにブルー一色に染まったスタンドが沸いた

きょうは入場者にも復刻ユニホームのレプリカがプレゼントされる日とあり、入場者数の上限が撤廃されたスタンドは超満員。
西武は3試合連続完封勝利中でドラフト1位新人・隅田が先発、楽天もソフトバンクと首位争い中で元西武のエース涌井が先発と、なかなか見どころの多い試合でした。

隅田は昨秋のドラフト一番人気で、巨人、広島、ヤクルトと競合し、飯田球団本部長が当たりクジを引いて西武入り。
僕も南郷キャンプで取材していただけに、実戦登板の初取材を楽しみにしてたんだよね。

しかし、この日は立ち上がりからいきなり先頭の西川を四球で歩かせ、満塁のピンチを作る苦しいピッチング。
二、三回は持ち直し、カーブ、カット、スライダー、スプリット、チェンジアップと多彩な球種を駆使して抑えていたけれど、打順が二巡目後半に入った四回はストライクを取りに行った球をことごとく狙い打ちされた。

結局、3回3分の1とプロ入り最短、失点、自責点ともに4点という自己最悪の結果でノックアウト。
とはいえ、まだシーズンも隅田のプロ生活も始まったばかりですからね、次回登板の雪辱に期待しましょう。

それにしても、楽天は好調だなあ。
逆転の勝ちパターンを見ていると、まるでセ・リーグの巨人のよう?

スポーツライター。 1986年、日刊現代に入社。88年から運動部記者を務める。2002年に単行本デビュー作『バントの神様 川相昌弘と巨人軍の物語』(講談社)を上梓。06年に独立。『失われた甲子園』(講談社)新潮ドキュメント賞ノミネート。東スポ毎週火曜『赤ペン!!』連載中。 東京運動記者クラブ会員。日本文藝家協会会員。
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