今季3試合目のハマスタ、4試合目のDeNA戦取材で、ベイスターズの今季本拠地初勝利を見ることができました。
プロ野球取材歴35年目の古株ライターが感激するようなことじゃないかもしれませんけどね。
今季のDeNAは、本拠地の開幕カードでカープに3連敗、選手に陽性者や濃厚接触者が続出して4試合が中止、さらに主砲オースティンが右手首手術で前半戦絶望と踏んだり蹴ったり。
阪神が球史に残るほど低迷していなければ、DeNAが最下位に沈んでいてもおかしくなかった。
しかも、今年は元からいる田代富雄巡回打撃コーチに加え、石井琢朗野手総合コーチが14年ぶりに復帰したシーズンだから、僕としてもそれなりの感慨があるわけです。
付け加えるなら、このお二方が指導している打者たちが今季チーム最多の14安打で6-0と快勝したのだからなおさら。
しかし、きょう一番のヒーローはやはり、打者よりも91球5安打無四球で今季初完封を達成した上茶谷でしょう。
今季は開幕ローテーションから外され、リリーフでもいいから一軍で投げるチャンスをつかみたいと、シュートにフォークと、新しい球種の習得に取り組んだ努力が実った。
試合後のヒーローインタビューで「今の気分は?」と聞かれた上茶谷は、一際大きな声で「最高でーす!!!」。
その後、Zoomの囲み取材でもなかなか興味深いエピソードを披露していましたが、これについてはメディアのネット記事、及び明日の新聞各紙をお読みください。
一方、打のヒーローとなった3安打猛打賞の佐野は、「チームも厳しい状況が続いていますが、勝てる試合に貢献できるよう頑張ります」とキャプテンらしいコメント。
同じく3安打した宮﨑は、貴重な追加点をたたき出した2ラン本塁打の感想を聞かれると、「風ですね、風に感謝したいです」と、おとぼけ発言でスタンドの笑いを誘っていました。
なお、きょうの試合時間は2時間14分と個人的には今季最短!
野球の試合はいつもこうあってほしい。