陰性証明を見せてシューメーカーの初登板を見る🦠⚾️

きょうの対戦相手、ヤクルト・小川に似ているシューメーカーの投球フォーム(打者は塩見)

きょうは試合前の巨人の練習中、われわれ報道陣に対し、広報部からPCR検査の陰性証明の提示を求められた。
抜き打ちというわけではなく、あらかじめ通達されており、僕もきのうJ-PVD東京ラボラトリーで陰性判定を受けたばかりだったから、そのWeb画面を広報担当に見せてパス。

巨人は来週火、水と、きのうまでに9選手の感染が判明したDeNAと那覇で2連戦を行う予定。
だから感染対策を徹底させようとしているのはよくわかるんだけど、一番の問題はDeNAのほうが沖縄に遠征して試合を行えるようなチーム状態にあるのかどうか、でしょう。

聞けば、沖縄に行く前には東京で一度、沖縄に到着したら現地でもう一度、PCR検査が行われるという。
ここでまた陽性者や濃厚接触者が出たりしたら、直前になって試合を中止せざるを得なくなる、という可能性もゼロではない。

…などと考えながら、きょうの試合で注目していたのは、初登板初先発のマウンドに上がった巨人の新外国人投手マット・シューメーカー。
彼はエンゼルスでプレーしていた2018年、1年だけ大谷とチームメートだったことがあり、オープン戦中にインタビューして当時の思い出などを語ってもらった。

巨人と契約を結んだ直後には、自ら大谷に電話して助言を仰いでいる。
この内容が非常に面白く、へえ、大谷って、こんなことも言う人間なのか、という少なからず驚きがあった、という話の詳しい中身は、現在好評発売中のNumber大谷特集号に載っています。

興味のある方はぜひ御一読ください。
…って、きのうからSNSでもこればっかり言っていますが、新外国人のインタビュー記事掲載とデビュー戦が重なるというのは、30年以上の野球記者生活でもなかなかないことなので、何卒ご寛恕願います。

そのシューメーカー、初回の立ち上がりでいきなり〝来日初球〟を塩見にソロ本塁打。
桑田投手チーフコーチに言わせれば「授業料みたいなもの」だそうで、その後は立ち直り、初回に早くも同点、四回には逆転してもらい、五回までは危なげないピッチングだった。

が、六回1死から太田にヒットを許すと、自らの一塁けん制悪送球で三進され、山田の適時二塁打で同点とされるやらずもがなの1点を献上。
それでも、6回3分の2で5安打2失点は十分合格点と言っていいでしょう。

なお、試合は延長十回、代走から出場した立岡のサヨナラ本塁打で巨人の勝ち。
3万人以上入った東京ドームのお客さんを大いに沸かせていました(試合終了間際はだいぶ減ってはいたけれど)。

立岡、ホームインの瞬間
ヒーローインタビューを受ける立岡

立岡はプロ14年目で、サヨナラ本塁打を打ったのは初めて。
ヒーローインタビューの「レギュラーを取るんだというつもりで頑張ります!」というセリフがよかったですね。

スポーツライター。 1986年、日刊現代に入社。88年から運動部記者を務める。2002年に単行本デビュー作『バントの神様 川相昌弘と巨人軍の物語』(講談社)を上梓。06年に独立。『失われた甲子園』(講談社)新潮ドキュメント賞ノミネート。東スポ毎週火曜『赤ペン!!』連載中。 東京運動記者クラブ会員。日本文藝家協会会員。
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