きょうから巨人戦なのに、またコロナ禍が…🦠⚾️

コロナ禍再燃のためか、お客さんの出足は鈍く…(初回、投手は巨人・菅野、打者はヤクルト・山田)

DeNAの新型コロナウイルス集団感染が波紋を広げている。
きのうのPCR検査で4番の牧をはじめ、戸柱、倉本、柴田、山下、神里、浜口ら一軍7選手、斎藤チーフ投手コーチ、スタッフ3人がPCR検査の結果、陽性と判明。

桑原、大田、石田ら主力3選手も濃厚接触者認定を受け、きのう(7日)の一軍の阪神戦が中止(延期)、二軍イースタン・リーグのヤクルト戦が中止(延期なし)となった。
さらに、きょうから本拠地・ハマスタで予定されていた中日3連戦も中止(延期)ところへ持ってきて、新たに楠本、砂田、スタッフ2人も陽性判定。

僕が取材したDeNA関係者によると、計12人とあまりにもいちどきに大量の選手が出場不能になってしまったため、上も下も選手をやりくりして試合ができるような状態ではないという。
聞けば、移動の際にバスで陽性者の隣に座っていたため、濃厚接触者の疑いを持たれた選手もいるそうだ。

プロ野球チームは遠征の際、まとまって移動するため、どうしてもクラスターが発生しやすい。
今後はグループ分け、及び座席を空けて座ることも考えるべきだろう、と言っても、たまたま乗り合わせた何の関係もない人から感染するリスクをどうするのか、と言われたら答えようがないんですが。

この事態を受けて、NPBでは12球団臨時実行委員会を開催して今後の対応を協議。
僕がきょうから取材している巨人戦でも、報道陣に対してまたキャンプ時のようにPCR検査の陰性判定提示を求めることになったと聞き、東京ドームへ行く前、無料のPCR検査を受けてきました。

最近は東京都も感染者数のリバウンドが起きているので、検査所もさぞかし混んでいるだろうな、と思いながら、昼メシ時にいつもの愛住町のJ-PVD東京ラボラトリーに行ってみると、意外にもガラガラ。
「ここ2~3回はいつも行列ができていたのに」とスタッフの女性に言ったら、「最近はいつもこんなものですけどね」。

こういうとき、コロナ禍も始まってから3年目になり、人それぞれ受け止め方や危機感にかなりの温度差が生じていることを痛感する。
いくらワクチン接種をしても感染はするんだろう、コロナは二類から五類に落としても問題ない、どうせ死ぬのは先の長くない年寄りばかりじゃないか、などと言っている人たちは僕の周囲でも少なくない。

しかし、それでは入場者数の上限が撤廃された球場にお客さんがたくさん詰めかけているかというと、ちっともそんなことはありません。
熱狂的なファンの多いマツダスタジアムでさえ2階席はガラガラ、きょうの東京ドームも半分程度しか埋まっているように見えず、新庄ビッグボスが采配を振る札幌ドームはもっと寂しい。

新型コロナウイルスが絶滅することはないそうなので、いつかは普通の風邪やインフルエンザのようになるときが来るのか、それともまだまだ、対策論議を二分した膠着状態が続くのか。
あ、ちなみに、僕は今回も陰性でした。

スポーツライター。 1986年、日刊現代に入社。88年から運動部記者を務める。2002年に単行本デビュー作『バントの神様 川相昌弘と巨人軍の物語』(講談社)を上梓。06年に独立。『失われた甲子園』(講談社)新潮ドキュメント賞ノミネート。東スポ毎週火曜『赤ペン!!』連載中。 東京運動記者クラブ会員。日本文藝家協会会員。
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