【きょう22日発売】東京スポーツ『赤ペン!!』388

昨季最下位からの下剋上が期待されていたDeNAで、オースティン、ソトがまさかの開幕絶望となった。
ファンが悲嘆に暮れている中、オープン戦終盤から一際険しい表情をしていたのが石井琢朗野手総合コーチである。

常にベンチの最前列に立ち、選手のプレーを見つめる石井コーチの横顔は、広島時代に河田雄祐ヘッドコーチが命名した異名「野球の鬼」の復活を感じさせる。

オープン戦は9勝5敗2分けと2年ぶりに勝ち越して12球団中3位。
チーム打率2割7分3厘はトップ。

「ひとつでも先の塁を狙う姿勢」「内容のある凡打、得点につながる凡打」を求める石井コーチの指導も、着実に浸透しているように見える。

その好例が、右腹斜筋肉離れから復帰した主将・佐野が15日のヤクルト戦で見せたプレー。
知野の右前打で一塁から三塁を狙って滑り込み、タイミングはセーフだったが、勢い余ってベースから手が離れ、タッチアウトとなった。

しかし、この積極走塁を三浦監督は高く評価。
「キャプテンがああいう走塁をやってくれることはチームに大きな意味がある」と称えた。

ところが、石井コーチは「まだまだこれからですよ」。
多くは語らないが、両外国人の離脱という痛手に加えて、私などには〝見えない課題〟が山積しているらしい。

詳しくはきょうの東スポ、大スポ、中京スポ、明日朝の九スポ(掲載日は変更あり)で御一読ください。
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スポーツライター。 1986年、日刊現代に入社。88年から運動部記者を務める。2002年に単行本デビュー作『バントの神様 川相昌弘と巨人軍の物語』(講談社)を上梓。06年に独立。『失われた甲子園』(講談社)新潮ドキュメント賞ノミネート。東スポ毎週火曜『赤ペン!!』連載中。 東京運動記者クラブ会員。日本文藝家協会会員。
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