オープン戦終盤、生き残れる若手は何人いるか⚾️

きょうのヤクルト−DeNA戦のスタメン表

早いもので、オープン戦も残り5〜6試合となり、各チームのレギュラー争いも大詰めを迎えつつある。
そうした中、今季初めて足を運んだ神宮球場では、ヤクルトの高津臣吾監督が若手に最後のチャンス(?)を与える大胆なオーダーを組みました。

この中で気を吐いたのが、1番・ショートに入った3年目の20歳・長岡秀樹。
初回の第1打席こそDeNA・ロメロのスライダーに空振り三振したものの、二回1死一・二塁で迎えた第2打席はチェンジアップをしっかりミートして右中間を破る先制2点タイムリー・ツーベースを放った。

きょう見た限りでは、ショートの守備も危なげなくこなしており、安定感もある。
ヤクルトのショートは昨季、ベテラン西浦直亨、2年目の元山飛優が守っており、どちらも固定されたとは言えない状態だったから、長岡の打撃力(オープン戦打率2割5分)がもう少し向上すれば面白い存在になるかもしれない。

その長岡の前につなぎのヒットを打ち、先制のチャンスを作った8番・捕手の内山壮真はまだ19歳ながらただいま絶賛売り出し中。
コンディション不良で離脱中の正捕手・中村悠平が開幕に間に合わないようなら、まさかの10代捕手・開幕先発マスクもある、と騒がれている。

僕も面白い存在だとは思いますが、きょうはサイスニード、金久保優斗、マクガフと、3人の一軍クラスの投手をリードして4失点と、正捕手を担うのはまだ荷が重そう。
とはいえ、開幕一軍ベンチには入りそうだから、何かとケチをつけたがる年寄りライターの見立てを引っくり返してくれるような活躍を期待したいですね。

DeNAでは、右脇腹肉離れで離脱していた元4番・佐野恵太がきょうから6番・DHで復帰。
二回の復帰第1打席で早速右方向へ佐野らしい当たりを見せてくれました。

続く知野直人のヒットで一塁から果敢に三塁を狙い、間一髪でセーフ! と思ったら勢い余ってベースから手が離れてしまい、村上宗隆にタッチされてアウト。
それでも、復帰早々、ハッスルプレーでチームを引っ張ろうとしていたキャプテンらしい姿を、三浦大輔監督は高く評価していました。

今年のベイスターズは最下位に終わった去年のようなことはないはず、と信じたいけど、フタを開けたらどうなることか。
他球団からは「本番になったらオープン戦のようにはいかないよ」と声も聞こえてくるけど…というこの続きは、機会があったら仕事で書きます。

スポーツライター。 1986年、日刊現代に入社。88年から運動部記者を務める。2002年に単行本デビュー作『バントの神様 川相昌弘と巨人軍の物語』(講談社)を上梓。06年に独立。『失われた甲子園』(講談社)新潮ドキュメント賞ノミネート。東スポ毎週火曜『赤ペン!!』連載中。 東京運動記者クラブ会員。日本文藝家協会会員。
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