巨人キャンプ、きょうは練習試合中止で〝中田の日〟⚾️

ランチ特打でバットを振る中田(左)と坂本(右)、ケージの傍らに中島、一人置いて鳥谷敬氏

きのうはあれほどドピーカンの快晴だったのに、一夜明けたらもうグズつき気味の曇り空である。
本当に沖縄の天気は読めないんだよな、とブツクサ言いながら、巨人がキャンプを行っているセルラースタジアム那覇へ。

きょうは報道陣にも3日置きに義務づけられているPCR検査があり、事前に東スポさんから巨人に申し込んでもらっていたため、どうしてもここに来なきゃならなかった。
午後からはヤクルトとの練習試合が行われる予定になっており、今年初めての実戦が見られるのも楽しみでした。

と思ったら、練習試合はとっくに中止になっていて、それも10日に発表されていたということを球場に着いて初めて知ったのだから情けない。
中止の理由は、きのうの日本ハム戦で投げられる投手はみんな投げてしまい、コロナ禍の影響できょう投げる投手を都合しようとしてもどうにもならなくなったからだとか。

それでも、野手のほうはそろそろ実戦をやりながら調整したい時期なので、今後は二軍から3人ほど投手を上げてまかなうという。
しかし、いまなお感染拡大が続いている折、またチームから陽性者が出たらどうなることやら。

そうした中、スタンドに詰めかけたお客さんを沸かせていたのが、今季復活を期す中田翔だった。
坂本、丸、中島、ウィーラーとのランチ特打、次に午後の岡本和真らとの通常のフリー打撃、さらにが全体練習後に吉川尚輝、岸田行倫らと居残り特打。

これだけでは終わらず、最後には仕上げに自主トレ(食トレ含む)で鍛えた〝一番弟子〟秋広優人と並んでロングティー。
黙々と打ち込んですべての練習を終えた直後、中田がペコリと頭を下げると、スタンドから温かい拍手が起こりました。

ネット裏で見守っていた某他球団の関係者曰く「今年の中田はやると思う。状態がよさそうだし、ダメならクビだし、死ぬ気でやるでしょう」。
ただし、一塁のポジションを争う「中島宏之もいいんだよなあ」とも。

練習の最後に中田(左)と秋広(右)が並んでロングティー、中は阿部作戦コーチ

それにしても、沖縄の天気は変わりやすくてかなわない。
きょうも、朝は曇り、昼前に陽が射し、午後から曇り、雨がパラついたと思ったらまた陽が射し、帰るころにはまた曇って冷たい風が吹き…。

明日はせめて試合だけはやってほしいなあ。
久しぶりにロッテも見てみたいし、お天道様、よろしくお願いします!

スポーツライター。 1986年、日刊現代に入社。88年から運動部記者を務める。2002年に単行本デビュー作『バントの神様 川相昌弘と巨人軍の物語』(講談社)を上梓。06年に独立。『失われた甲子園』(講談社)新潮ドキュメント賞ノミネート。東スポ毎週火曜『赤ペン!!』連載中。 東京運動記者クラブ会員。日本文藝家協会会員。
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