2017年に平均12%を上回る高視聴率をあげた日本テレビの同名テレビドラマを劇場用映画化したアクションコメディ。
戦闘能力に秀でた某国の元特殊工作員・伊佐山菜美(綾瀬はるか)が、ふだん正体を隠している公安のエリート・伊佐山勇輝(西島秀俊)と結婚し、架空の地方都市・珠海(たまみ)市に潜入して悪党一味をやっつける。
菜美と勇輝は本当の夫婦ではなく、菜美はオープニングのロシアの秘密工作員との乱闘の最中、こめかみに銃撃を受けて記憶を亡くしている。
勇輝が高校教師を装って珠海市に潜入するため、何も覚えていない菜美が公安の上司・池辺章(小日向文世)によって勇輝の妻に仕立てられた、という設定。
折しも珠海市は市長選の真っ最中で、新エネルギー源「メタンハイドレード」の採掘工場誘致をめぐり、推進派の現職・坂上洋子(檀れい)と反対派の新人・五十嵐晴夫(六平直政)が対立。
推進派のバックには反社会勢力、さらにその背後にはロシアの非合法組織がついており、地元のヤクザを使って反対派に露骨な圧力をかけていた。
という複雑な設定やストーリーには、実はあまり深い意味はなく、突然強くなってバッタバッタと悪者たちをやっつける綾瀬のアクションを見せることに主眼が置かれている。
にもかかわらず、冒頭の大乱闘以降、クライマックスまでこれという見せ場に乏しかったのが残念。
この映画版はテレビドラマの後日談に当たるため、主役の2人以外、設定や脇役は全面的に変更されているそうなので、オリジナル版のファンは注意したほうがいいでしょう。
エンディングは続編があることをほのめかしているけど、期待していいかどうかは何とも言えません。
オススメ度C。
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A=ぜひ!🤗 B=よかったら😉 C=気になったら🤨 D=ヒマだったら😑
※再見、及び旧サイトからの再録
8『VHSテープを巻き戻せ!』(2013年/米)A
7『キャノンフィルムズ爆走風雲録』(2014年/以)B
6『ある人質 生還までの398日』(2019年/丁、瑞、諾)A
5『1917 命をかけた伝令』(2020年/英、米)A
4『最後の決闘裁判』(2021年/英、米)B
3『そして誰もいなくなった』(2015年/英)A
2『食われる家族』(2020年/韓)C
1『藁にもすがる獣たち』(2020年/韓)B