ゆうべは久しぶりに渋谷に足を運び、某球界関係者主催のささやかな忘年会に参加してきました。
ちょうど初めてオミクロン株の感染者が出たと発表された直後だったけれど、一次会の道玄坂の焼肉屋も二次会の渋谷横丁の居酒屋も大賑わい。
デルタ株より感染力が強いと言われるオミクロン株も、人間が感染した場合の具体的な症状や重症度はまだ不明な部分が多い。
また東京の一日当たりの感染者数も、きのうは21人と依然として下げ止まり傾向が続いている。
いずれ第6波がきたらまた緊急事態宣言が出されるかもしれないから、いまのうちに遊んでおかなきゃ、という空気感をヒシヒシと感じた。
久しぶりに会った某球界関係者も、笑えるネタ、驚きの内幕、感動のドラマ等々、面白くてためになるトークを連発。
著名な人物が結構際どい話をしているのに、開けた店でごく普通に延々としゃべっていたら、周囲の目も耳も気にならなくなるから不思議ですね。
ただ、今回は諸事情により、宴会の写真をアップするのは差し控えます。
さて、きょうはまた東京ドームに通い、きのう一日お休みした社会人の第92回都市対抗野球大会の取材を再開。
第1試合は日本通運−パナソニックで、ヤクルトにドラフト3位指名された日通・柴田大地(23)の登板を楽しみにしていたら、コンディション不良で出場せず、ベンチからも外された。
柴田は日体大荏原高時代から速球派として注目されていたが、当時から右肘を痛め、日体大に進学してからも一度も公式戦登板のないまま、4年時には右肘の靱帯再建手術(トミー・ジョン手術)を受けている。
日通入社1年目もリハビリに費やして登板せず、2年目の今年からやっとオープン戦で投げられるようになり、8月には同じオープン戦で自己最速の156㎞をマーク。
ただし、まだヒジの状態に不安が残るのか、この都市対抗の前には2次予選で僅か1イニングに登板しただけ。
都市対抗を前にドラフト3位で指名した以上、ヤクルトは即戦力と評価しているのだろうが、この本番になってまた「コンディション不良」でベンチ入り回避とは、巨人の指名選手だったら大いに問題視されているところだ。
第2試合の注目選手は、一部のメディアで来年のドラフト候補に挙げられた東京ガスの先発投手・益田武尚(21)。
福岡・嘉穂高、北九州市立大時代は大舞台に縁が無く、これという実績を残せないまま、プロ志望届を出してもドラフトにかからず、東京ガス入社1年目の今年もここまで予選1試合に投げただけ。
もっとも、それだけに大抜擢の〝全国デビュー〟となったきょうの先発登板には、かなり張り切って臨んだらしい。
立ち上がりから自己最速の153㎞を含む150㎞台の真っ直ぐをガンガン投げ込み、三回までパーフェクト。
3点リードをもらった四回には四球がらみで2点を失ったものの、そこで踏ん張ると、五回は真っ直ぐより変化球主体の投球に切り替え、また打者3人でピシャリ。
5回を71球2安打2失点にまとめて2番手にバトンタッチして、試合後は晴れ晴れとした表情で囲み取材に臨んでいた。
一番の〝豪華メンバー〟が揃っていたのは第3試合だろう。
片や三菱重工Westには広島のドラフト2位・森翔平(23)、ロッテの同5位・八木彬(24)、片や三菱自動車倉敷オーシャンズにはやはりロッテの同3位・廣畑敦也(23)と、来年の即戦力ルーキーが3人。
ついでに書いておくと、三菱自動車Westのヘッドコーチは元巨人の小田幸平で、来年は立浪新監督を迎えた中日の二軍バッテリーコーチに就任することが決まっている。
きょうは先発・森の調子がいまひとつだったようで、二、三、四回と毎回四球を出し、四回の先頭打者を歩かせたときには小田ヘッドがすかさずマウンドに駆けつけていた。
一方、ロッテ3位・廣畑は1-2と1点ビハインドの七回1死二塁、2番手として登板して後続を断つと、八回も一、三塁のピンチを招きながら無失点に抑えて見せた。
最高152㎞の真っ直ぐ、130㎞のパワーカーブに加え、ニコニコしながらマウンドに上がり、バックの内野手を指さしてはポーズを取って、最後の打者を見逃し三振に仕留めると独特のガッツポーズを見せる、というパフォーマンスも面白く、プロ入りしたらなかなかの人気者になるかもしれない。
2-1と三菱自動車倉敷1点リードのまま迎えた九回には、ロッテ5位の八木が登板し、打者3人で片づけてこの試合は終了。
尻上がりに調子を上げ、パスボールによる1失点だけ(自責ゼロ)で勝ち投手となった森、セーブを記録した八木、1回3分の2を無失点に抑えた廣畑と、プロの新人3人も全員結果を出した。
彼らについてはいずれ、機会があったら仕事で書きます。
それではまた明日!