今シーズンも残り僅かとなりました⚾️

試合開始の1時間遅延を知らせる電光掲示板

今朝、ハマスタへ行こうと東京メトロ東西線・神楽坂駅から地下鉄に乗ったら、旧知の記者仲間に久しぶりにバッタリ。
しばし近況を報告し合い、「このトシになって球場通いするのも大変だよ」とこぼしたら、「いやあ、行けるうちに行ったほうがいいですよ」。

JR京浜東北線に乗り換えるため、大手町駅で降りようとした間際、「私も球場に行きたいなあ」と言われ、改めて思いました。
こうして球場に通えるうち、見られるものはすべて見ておき、話せる相手とはちゃんと話しておかなきゃ、と。

昨年来のコロナ禍により、どこの球団もホーム球場に入れる記者の人数を制限しているので、僕のようなフリーライターが取材できる機会もかなり減少している。
ハマスタの場合は1社につき記者2人で、通常のスポーツ紙の取材体制だと、DeNA担当とビジター球団担当が入ると、もう遊軍も評論家も評論家付きの記者も入れない。

そうした状況下で、東スポの配慮もあり、週に3〜4試合は取材できて、6連戦の週は2試合ほどパスしている僕などは、旧知の記者仲間が言うように、まだしも恵まれているほうかもしれません。
実際、昨年と今年ほど、どんなワンサイドゲームでも試合終了までスコアをつけ、その後の囲み取材までカバーしたシーズンは近ごろなかった。

正直、コロナ禍の前までは、年間100戦前後取材していると、ゲームが壊れたら終了前に取材を切り上げることもありました。
試合後の会見や囲みは取材パスを持っている記者なら参加自由、人数無制限だったから、こちらが必要ないと判断したら、顔を出さなくても構わなかったので。

しかし、今は1試合、1試合が、自分の目でゲームとプレーを見て、自分の耳で選手や監督の肉声を聞くことが極めて貴重な機会となっている。
今年で58歳という年齢からしても、今後は現役のライターとしても確実に取材できる機会が減っていくわけで、そういう意味でもきちんと仕事をしなければならない。

ただ、そうは言っても、やっぱり、きょうみたいに雨で午後2時予定の試合開始が1時間遅れると、今朝方の殊勝な決心もどこへやらで、つい、あ〜あ、と思っちゃうんだよね。
まったく、われながら成長してないというか、年の功がないというか。

試合開始前は、DeNA球団創立(球団買収)10周年ということで、始球式に監督を務めた中畑清、アレックス・ラミレス両氏が登場。
囲み取材で久しぶりにネタを提供してくれましたが、これは近々、仕事で書きます。

スポーツライター。 1986年、日刊現代に入社。88年から運動部記者を務める。2002年に単行本デビュー作『バントの神様 川相昌弘と巨人軍の物語』(講談社)を上梓。06年に独立。『失われた甲子園』(講談社)新潮ドキュメント賞ノミネート。東スポ毎週火曜『赤ペン!!』連載中。 東京運動記者クラブ会員。日本文藝家協会会員。
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