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6年ぶりの優勝が視野に入ってきたヤクルト、今年台頭してきた戦力の中で一際目を引くのが、4年目で1番・中堅に定着した塩見泰隆(28)だ。
昨年まで40試合程度しか出られなかった控え選手が、今年はがっちりレギュラーを掴んで打率3割台、出塁率も3割台後半、プロ初の2桁本塁打をマークし、18日の巨人戦では史上71人目のサイクル安打も達成した。

この要因は何と言っても、「高津監督の我慢の起用にある」とチーム内ではもっぱら。
また、塩見が2017年年秋のドラフト4位でJX-ENEOSから入団した当時、担当だった斉藤宜之スカウトは「塩見ならいずれはこれぐらいやってくれるだろう、と思ってました」と指摘する。

実は、その斉藤スカウトも、現役時代は将来を嘱望された塩見のような俊足巧打で、長打力も兼ね備えた外野手だった。
1994年秋のドラフトで塩見と同じ4位指名で巨人入団し、長嶋監督に「篠塚以上のバッター」と評価されていたほど。

いや、本当にいい選手だったんですよ、A先生は当時の斉藤に何度も取材して、当時勤めていた新聞社でそれなりに大きな記事にしたこともあるんですから。
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スポーツライター。 1986年、日刊現代に入社。88年から運動部記者を務める。2002年に単行本デビュー作『バントの神様 川相昌弘と巨人軍の物語』(講談社)を上梓。06年に独立。『失われた甲子園』(講談社)新潮ドキュメント賞ノミネート。東スポ毎週火曜『赤ペン!!』連載中。 東京運動記者クラブ会員。日本文藝家協会会員。
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