高校野球の名将、帝京・前田三夫監督(72歳)が、今夏の東東京大会を最後に勇退した。
そこで思い出したのが2年前、スポーツ総合雑誌〈ナンバー〉の取材で、「いつまで監督を続けますか」と質問した時のことだ。
「私もそろそろ引き際を考えています。
もう70歳ですから。
高校野球もどんどん変わってるし、若い連中もいます。
いつまでもダラダラとやっていてもダメですから」
前田さんがそう明かしたのは2019年7月23日。
東東京大会の準々決勝でノーシードの日大豊山に敗れた翌日だった。
それも失策による0-1の惜敗だっただけに、悔しさを引きずっているのではないかと懸念していたが、思いのほか淡々とした表情だった。
甲子園では通算51勝、優勝は春1回、夏2回。
その輝かしい球歴の中で思い出深い大会を尋ねると…、
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