東京ドームでのヤクルト主催試合取材2日目。
きょうも外出するのを躊躇いたくなるほどの大変な猛暑で、東京ドームに着いたら汗びっしょり。
関係者入口で顔からダラダラと汗を滴らせながら手続きをしていたら、受付の女性に苦笑いされてしまった(優しく微笑みかけてくれたのだと思いたいけど)。
これが通常通り、神宮球場でのホームゲームだったら、また立ち眩みを起こしてぶっ倒れかけていたかもしれません。
この土日はヤクルト毎年恒例のイベント〈TOKYO燕プロジェクト〉が行われる日。
選手も首脳陣もお馴染みの緑色のユニホームを着用し、そのレプリカがヤクルトファンのお客さんに配布され、いつもの巨人戦ならオレンジ色に染まる1階の井一塁・右翼側スタンドが緑一色になった。
新型コロナウイルスの感染状況が一時沈静化していた昨シーズンの終盤、巨人が入場者数を20000人以上に引き上げたことはあった。
しかし、感染拡大が続き、緊急事態宣言が延長されている現在、この賑わいぶりは今シーズンで一番じゃなかったか。
五回終了時には、お客さんに配布したブルーとグリーンのボードを掲げさせ、スタジアムDJパトリック・ユウの掛け声でスタンドがブルーからグリーン一色へ変わってゆく演出が行われた。
さらに、七回裏の攻撃前にお馴染みの〈東京音頭〉がかかると、スタンドのヤクルトファンが一斉にビニール傘を開き、歌に合わせて右に左にリズミカルに揺らせる眺めも、なかなか壮観ではありました。
きょう、東京ドームに詰めかけた観衆は主催者発表で13442人。
ちなみに、これは東京ドームにおけるDeNA主催の17日・阪神戦4896人の3倍近く、巨人主催の21日・DeNA戦6904人のほぼ2倍に相当する。
NPBでは5月、緊急事態宣言下の地域では観客の上限を5000人に定めたはずなのに、なぜこれほどの差が生じているのか。
各球団とも緊急事態宣言の谷間には上限を上回る枚数、例えば収容人員の半分に相当する人数分のチケットを販売しており、宣言延長の前に購入したお客さんは、そのまま球場に入れることにしているからだという。
オリンピックやパラリンピックのように無観客で試合を行う場合は、すべてのチケットを払い戻しするしかないが、有観客ではチケットを買ったファンを5000人まで絞り込むことは難しく、締め出されたファンが反発するのは必至。
そのため、きょうのように緊急事態宣言下にもかかわらず、1万人以上の観衆が詰めかける事態が出来したわけである。
きょうは接戦だったこともあってお客さんも大いに盛り上がっていたけれど、これだけお客さんを入れたことが正しい判断だったのかどうか、いまはまだ誰にもわからない。
なお、きょうの東京の新規感染者数は3581人と、11日ぶりに3000人台にまで下がった。