コロナ前まではセ・パ両リーグ、どこの球団の試合にもできる限り満遍なく足を運ぶようにしていた。
ところが、コロナ禍が始まった昨年は、丸々1シーズン、セ・リーグの試合しか観ていない。
理由は感染防止対策のため、試合前の単独取材が全面的に禁止になったのに加え、試合後の囲み取材に参加することもままならなくなったからである。
最近、試合後はどの球団もZoomなどによるリモート取材になっており、事前申請が必要で、人数制限も設けられている(上限は各球団によって様々)。
巨人やDeNAのように、昔からお付き合いのあるセ・リーグの首都圏球団は比較的参加が容易なため、僕のようなフリーライターの場合、どうしてもそちらの主催試合に取材が偏いがちになってしまう、というわけ。
そうした中、今回の西武戦では楽天の広報担当にリモート取材、代表取材への参加を認められたので、これは得難いチャンスだと、メットライフドームまで足を運んできました。
オンライン取材とはいえ、現場で〝肉声〟を聞いたのは、石井一久監督が2年ぶり、田中将大投手は前回楽天に在籍していた2013年以来だから8年ぶり。
年甲斐もなくうれしくなっちゃって、よし、近いうちに楽天を盛り上げる原稿を書こう、と思ったら、楽天はいま、10連敗した2019年以来となる6連敗中だった。
しかし、一方の西武も今季は何故か楽天に弱く、ここまで勝ち星無しの0勝6敗。
何だか、どっちが強いかより、弱いかで勝負が決まりそうな趣もあったこのカード、結果は2-0で西武が楽天戦今季初勝利、楽天は連敗が1つ伸びて7連敗となりました。
試合後のお立ち台には、まず8回123球を投げて無失点で6勝目の先発・松本が登場し、「疲れてません! きょうは真っ直ぐで押そうと思って投げました」と元気よくコメント。
次に、貴重な8号2ランを放った愛斗が「ここ最近、チャンスでプレッシャーを感じて打ててなかったので」と反省の弁を交えつつ、「松本さんが頑張って投げてくれているので何とかしようと思いました」。
トリは九回に登板し、開幕から35試合連続無失点とパ・リーグ記録を更新した抑えの平良。
ただ、今夜は味方の守備のミスもあり、2死一、三塁とあわやのピンチも招いただけに、「抑えられてよかったです」と、いつものクールなポーカーフェイスがほんのちょっと苦笑いしているようにも見えた、かな。