輝明もスゴいが、拳太郎も頼もしい⚾️

五回1死無走者、平良拳太郎が佐藤輝明を左飛に打ち取った場面

きょうは東スポのA記者が運転する車に乗せてもらい、宜野座から宜野湾に足を伸ばして、急きょ組まれた練習試合・DeNA-阪神戦の取材に行ってきました。
寒かったきのうよりもさらに気温が下がり、強烈な風の吹きつける中、ネット裏で震えながら観戦。

決して冗談ではなく、スコアブックを乗せた膝がガタガタ、1球ごとにカウントをつけるたびに指がブルブル。
そんなとき、夕刊FのY記者が買ってきてくれた熱~い缶コーヒーがとてもうれしかった。

自分がY記者やA記者の年齢だったころを振り返ると、恥ずかしながら、業界の先輩に対して彼らのような気遣いをした記憶がまったくない。
いい後輩はありがたいものだと、シミジミ感動していたら、私の先輩、フリーアナウンサーのMさんがにやりと笑って一言。

「でもね、そういうのが、後で高~くつくんだよ。
ヒッヒッヒ」

嫌だね~、マスコミ業界のベテランは。
ま、おれもヒトのことは言えないんだけどね。

さて、一昨日の練習試合・楽天戦に続いて、この日も目立っていたのは、3番サードでスタメン出場した阪神のドラフト1位新人・佐藤輝明。
5打数4安打3打点(敵失を加味せず4打点としているメディアもあり)という結果もさりながら、九回に放った本塁打の飛距離には度肝を抜かれました。

DeNA・伊勢から右中間方向へ特大の飛球を打ち上げると、グングン伸びた打球は宜野湾球場のスコアボードを超えていった。
メジャーリーグの中継アナなら「ビッグフライ、サトーサン!」と絶叫しそうな大当たり。

ここをキャンプの本拠地としているDeNAの筒香、ブランコ、オースティンでも、この球場でこれほどの特大の一発は打ってないんじゃないか、と思わせるほどの大当たり。
実際、DeNAベンチでは、三浦監督をはじめ、首脳陣もナインも驚きの表情を浮かべていました。

おかげで試合は6-2で阪神の圧勝に終わったけれど、DeNAにも明るい材料がなかったわけじゃない。
四回から2番手で登板し、佐藤輝明を唯一アウトの左飛に仕留め、3イニングを無安打無失点、5奪三振におまけ付きでピシャリと抑えた平良拳太郎。

今年は1月の自主トレから充実した調整ができているそうで、試合後の囲み取材での受け答えも頼もしさを感じさせました。
彼については、いずれ仕事でちゃんとした原稿を書こうと思います!

スポーツライター。 1986年、日刊現代に入社。88年から運動部記者を務める。2002年に単行本デビュー作『バントの神様 川相昌弘と巨人軍の物語』(講談社)を上梓。06年に独立。『失われた甲子園』(講談社)新潮ドキュメント賞ノミネート。東スポ毎週火曜『赤ペン!!』連載中。 東京運動記者クラブ会員。日本文藝家協会会員。
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