桑田氏の巨人復帰で、借金や原監督との確執はどうなった、次期監督は阿部二軍監督とのマッチレースか、というウワサ話がかまびすしい。
が、まず現時点で、私が桑田コーチに期待したいのは、練習と体調維持に関する徹底的な意識改革である。
私がこの仕事を始めた1988年、桑田は弱冠20歳にしてすでに先発の柱。
プロ意識の高さもベテラン並みで、日ごろからこう公言していた。
「1年だけ20勝しても、翌年ケガをして0勝だったら意味がないでしょう。
それより毎年10勝できる投手のほうが、チームにとっても価値があると思うし、僕はそういう投手になりたい」
桑田氏が師と仰ぐ藤田監督の時代、1990年には2桁勝利を挙げた投手を5人輩出したこともあった。
果たして、桑田投手コーチ補佐はあの投手王国を再現できるのか。
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