巨人が独走で2連覇を達成した今季のセ・リーグ、開幕前はDeNAが対抗馬の一番手になるだろう、と私は見ていた。
実際、巨人のコーチ陣からも、こう警戒する声が聞かれていたほどだ。
「メジャーへ移籍した筒香(嘉智、現タンパベイ・レイズ)の穴がプラスに作用すれば、DeNAは強くなる。
例えば、新井(貴浩)が故障がちで引退した2018年、(鈴木)誠也が以前にも増して逞しくなり、4番に完全定着して3連覇を果たした広島のようにね」
アレックス・ラミレス監督が新4番兼主将に指名した佐野恵太の予想外の活躍により、この巨人コーチの懸念は一時、現実になるかと思われた。
が、結果はご存知の通り、巨人の優勝が決まった10月30日、DeNAは10.5ゲーム差をつけられて4位に沈んでいる。
もっとも、ラミレス監督自身は今季の成績について、不甲斐なかったとは微塵も考えていないらしい。
現に、10月24日、横浜スタジアムのカフェ・レストランで行われた退任会見では、「グレートなシーズンだった」と、こう振り返っている。
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