『FBI:特別捜査班 シーズン1 #9死の極秘リスト』(WOWOW)😉

FBI: #9 Compromised 45分 2018年 アメリカ=CBS
日本初放送:WOWOW 2020年6月13日

毎回、ツカミの派手なこのシリーズ、今回は釣りを装って外出しようとした麻薬カルテルの証人、釣り友に見せかけて彼を迎えにきた保安官が、カルテルの殺し屋に狙撃されるところから始まる。
殺された証人は元カルテルの資金洗浄役で、連邦警察の「証人保護プログラム」の元に置かれていた。

このプログラムは、元犯罪組織のメンバーに裁判や公聴会で証言させるため、連邦警察が組織の口封じから守るためのもの。
日本ではあまり馴染みがないシステムだから、なかなか勉強になる。

マギー・ベル(ミッシー・ペリグリム)とOAジダン(ジーコ・ザキ)は犯行を手配したエルネスト・ヴィラ(イアン・キャッセルベリー)を逮捕。
彼の証言から事件を鍵を握る人物に迫る一方で、元カルテルの情報屋や運び屋が次々に殺される。

興味深いのは、捜査の過程で断酒会のメンバー同士のつながりが浮上してくるところ。
それなら断酒会に参加している人間が取調に当たるのが手っ取り早いだろうと、監督官デイナ・モージャー(セイラー・ウォード)は特別捜査補佐官ジュバル・ヴァレンタイン(ジェレミー・シスト)を指名する。

レギュラーメンバーで、ふだんは頼り甲斐のある捜査班のリーダーを務めているジュバルが、ここで初めて断酒会に通っていることが明らかにされる。
しかし、断酒会のつながりを捜査に利用することはできないと、ジュバルはモージャーの要請を拒否。

ジュバルの頑なな態度を訝るマギーに、モージャーは「断酒会では自分にも仲間にもすべてをさらけ出す」と説明。
「参加者同士の信頼関係が、断酒を続けられるかどうかにおいて、何よりも重要だから」というのだ。

本作と並行して観ている『ハウス・オブ・カード 野望の階段 シーズン2』(2014年)では、フランシス・アンダーウッド副大統領(ケヴィン・スペイシー)の首席補佐官ダグ・スタンパー(マイケル・ケリー)も断酒会に通っている。
アメリカではこういうキャラクターが普通に、しかも重要な役でテレビドラマに登場するようになってるんですね。

オススメ度B。

ブルーレイ&DVDレンタルお勧め度2020リスト
A=ぜひ!🤗 B=よかったら😉 C=気になったら😏  D=ヒマだ ったら😑
※再見、及び旧サイトからの再録

61『病院坂の首縊りの家』(1979年/東宝)C
60『女王蜂』(1978年/東宝)C
59『メタモルフォーゼ 変身』(2019年/韓)C
58『シュラシック・ワールド 炎の王国』(2018年/米)C
57『ハウス・オブ・カード 野望の階段 シーズン1』(2013年/米)A
56『FBI:特別捜査班 シーズン1 #8主権を有する者』(2018年/米)C
55『FBI:特別捜査班 シーズン1 #7盗っ人の仁義』(2018年/米)B
54『FBI:特別捜査班 シーズン1 #6消えた子供』(2018年/米)B
53『FBI:特別捜査班 シーズン1 #5アローポイントの殺人』(2018年/米)A
52『アメリカン・プリズナー』(2017年/米)D
51『夜の訪問者』(1970年/伊、仏)D
50『運命は踊る』(2017年/以、独、仏、瑞)B
49『サスペクト−薄氷の狂気−』(2018年/加)C
48『ザ・ボート』(2018年/馬)B
47『アルキメデスの大戦』(2019年/東宝)B
46『Diner ダイナー』(2019年/ワーナー・ブラザース)C
45『ファントム・スレッド』(2017年/米)A
44『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』(2019年/米)B
43『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』(2019年/米)A
42『スパイダーマン:ホームカミング』(2017年/米)A
41『ビリーブ 未来への大逆転』(2018年/米)B
40『ワンダー 君は太陽』(2017年/米)A
39『下妻物語』(2004年/東宝)A
38『コンフィデンスマンJP ロマンス編』(2019年/東宝)C
37『FBI:特別捜査班 シーズン1 #2緑の鳥』(2018年/米)A
36『FBI:特別捜査班 シーズン1 #1ブロンクス爆破事件』(2018年/米)B
35『THE GUILTY ギルティ』(2018年/丁)A
34『ザ・ラウデスト・ボイス−アメリカを分断した男−』(2019年/米)A
33『X-MEN:アポカリプス』(2016年/米)B※
32『X-MEN:フューチャー&パスト』(2014年/米)C※
31『X-MEN:ファースト・ジェネレーション』(2011年/米)B※
30『X-MEN:ダーク・フェニックス』(2019年/米)D
29『ヴァンパイア 最期の聖戦』(1999年/米)B
28『クリスタル殺人事件』(1980年/英)B
27『帰ってきたヒトラー』(2015年/独)A※
26『ヒトラー〜最期の12日間〜』(2004年/独、伊、墺)A
25『ヒトラー暗殺、13分の誤算』(2015年/独)A
24『ハートブレイク・リッジ 勝利の戦場』(1986年/米)B
23『大脱出2』(2018年/中、米)D
22『大脱出』(2013年/米)B
21『記者たち 衝撃と畏怖の真実』(2018年/米)B
20『ハンターキラー 潜航せよ』(2018年/米)C
19『グリーンブック』(2018年/米)A
18『ウィンストン・チャーチル ヒトラーから世界を救った男』(2017年/英、米)B
17『天才作家の妻 40年目の真実』(2018年/瑞、英、米)B
16『デッドラインU.S.A』(1954年/米)B
15『海にかかる霧』(2014年/韓)A※
14『スノーピアサー』(2013年/韓、米、仏)A※

13『前科者』(1939年/米)
12『化石の森』(1936年/米)B
11『炎の人ゴッホ』(1956年/米)B※
10『チャンピオン』(1951年/米)B※

9『白熱』(1949年/米)A
8『犯罪王リコ』(1930年/米)B
7『ユリシーズ 』(1954年/伊)C
6『バッド・ジーニアス 危険な天才たち』(2017年/泰)B
5『七つの会議』(2019年/東宝)A
4『キャプテン・マーベル』(2019年/米)B
3『奥さまは魔女』(2005年/米)C
2『フロントランナー』(2018年/米)B
1『運び屋』(2018年/米)A

スポーツライター。 1986年、日刊現代に入社。88年から運動部記者を務める。2002年に単行本デビュー作『バントの神様 川相昌弘と巨人軍の物語』(講談社)を上梓。06年に独立。『失われた甲子園』(講談社)新潮ドキュメント賞ノミネート。東スポ毎週火曜『赤ペン!!』連載中。 東京運動記者クラブ会員。日本文藝家協会会員。
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