元巨人、中日で533個の世界犠打記録保持者・川相昌弘氏と言えば、僕の処女作『バントの神様 川相昌弘と巨人軍の物語』(2002年/講談社)の主人公。
プロ野球評論家となったいまでも、「バントの神様」は川相氏の異名としてよく知られています。
川相氏が東京ドームのオーロラビジョンに登場し、MCに「バントの神様、川相昌弘さんです!」と紹介されているのを記者席で聞いたりすると、「それ、オレの本のタイトルなんだけどなあ」と言いたくなってしまう。
あ〜あ、今年も早くそういう日が来ないかな。
などと思いながら、久しぶりに川相氏にインタビューした記事のお題は『ひかえめだけど、芯の強い人』。
なんだか、川相氏のために設定されたようなテーマでもあります。
そんな川相氏が、幼少期にお父さんから教えられ、座右の銘にしている言葉がある。
「手習いは坂に車を押すごとし」
これは『バントの神様』においても重要なテーマでした。
拙著はもう絶版、電子書籍にもなっていないので、これを機会に改めて川相氏の人生観を御一読いただければ幸いです。