東京スポーツ『球界平成裏面史7/長嶋・森・渡辺オーナー、史上空前の暗闘の巻③』

きょうは平成10年(1998年)に巨人で巻き起こった〝長嶋・森監督交代騒動〟の第3回。
長嶋監督が8月までに渡辺オーナーに辞表を出していたことが明らかになると、メディアの方向は一気に〝長嶋退任、森就任〟に傾いていった。

9月9日、ついにと言おうか、読売系列のスポーツ紙・報知新聞も1面で「長嶋勇退」と報道。
西武の黄金時代を築き上げた森氏が監督になれば、当然、コーチ陣は森氏の息のかかった顔ぶれに入れ替わる。

とすると、長嶋監督を支えている堀内ヘッドコーチ以下、現在の内閣は総退陣必至。
この動きをまた大々的に日刊スポーツが伝えた。

日刊スポーツ・1998年9月10日付朝刊1面

ところが、渡辺オーナーは依然として長嶋監督の去就を明言せず。
この10日夜には、当時まだ麹町にあった日本テレビに高校時代からの盟友・氏家斉一郎社長を訪ね、ふたりだけで話し合いを持っている。

そして、待ち構えていた報道陣の前に出てくると、「オレはもう何もしゃべらん! これを読め!」とビラを撒き始めた。
そこに何が書いてあったかというと…。

スポーツニッポン・1998年9月11日付朝刊
※長嶋監督の左足のストッキングが後ろ前になっていることに注目!

この続きはきょうの東スポ、大スポ、中京スポでお読みください!
なお、朝刊の九スポは明日掲載の予定です。

スポーツライター。 1986年、日刊現代に入社。88年から運動部記者を務める。2002年に単行本デビュー作『バントの神様 川相昌弘と巨人軍の物語』(講談社)を上梓。06年に独立。『失われた甲子園』(講談社)新潮ドキュメント賞ノミネート。東スポ毎週火曜『赤ペン!!』連載中。 東京運動記者クラブ会員。日本文藝家協会会員。
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