昼は“3密回避”アウトドア、夜は“ぼっち”インドア

いつもの撮影スポット、JAXAにもこんな貼り紙が

1月14日にS県H市の里山を走って以来、T都H郡へ今年2度目のトレイル&サイクリング に行ってきました。
同行してもらった、というより引っ張っていただいたのは長年の〝輪友〟TさんとHさん。

走行中はお互いに十分な車間距離を置き、休憩中も適当に離れたところに座って補給食をパクつく。
いわゆる〝3密状態〟にならないよう、お互い十分気を配りながらの催行となりました。

まあ、マウンテンバイクで走れるような友人の新型コロナウイルス感染を疑っているわけじゃないけどね。
この3人の中ではぼくが一番のヘタレなので、走っているうちに自然と車間距離も開いてしまうし。

きょう最初のエキサイティング・コースは、笹が生い茂ったシングルトラックをひたすら突き進む「笹トンネル」。
ココは何度走っても面白く、久しぶりだったので結構長く感じられたのがうれしかったりする。

都幾川桜堤の桜堤は今年も見事に咲き誇っていた

その次は都幾川桜堤を愛でながらの〝走り花見〟。
ココは例年、この時期は花見客でごった返していて、とても自転車で流せるようなところじゃないんですが、時節柄ガラ空きだったので、大変心地よくポタリングすることができました。

余裕で走っているようだけど、実はすでにバテバテ

さて、メインイベントのトレイルは、アプローチの上りで何度も大規模な倒木や土砂崩れに遭遇。
そのたびに自転車から降りては押し上げ、このハードなコースがほぼ1年ぶりだったこともあり、上り詰めたときは完全にグロッキー状態になってしまった。

このコースは、ココからの下りやアップダウンが面白いんですけどね。
カラダがガソリン切れになり、愛車ナイナーのブレーキに不具合が生じたりして、とても楽しむところじゃなかった。

でも、根っ子やガレ場をそれなりにクリアしながら下れていると、だんだん気分が良くなってくるもの。
走り終わったころには、よーし、次回はしっかり脚をつくってまた来るぞー! と思っちゃったんだから、われながら懲りないなー。

去年までなら、自転車を輪行袋に詰め、帰りの電車に乗る前に駅近のラーメン屋に寄り、〝マボロシ〟で乾杯するのが慣例だった。
しかし、きょうは予想以上にバテちゃったし、それ以前に時節柄もあるし、ということで、そそくさと東武東上線で帰宅。

夜はもちろん外出せず、いま、ひとりでこのブログを書いています。
都や首都圏近県の外出自粛要請に関しては、そもそも要請のあるなしにかかわらず、できるだけ自宅で過ごすようにするべきだと思う。

ただ、過度の引きこもり状態は、人間を心身ともに不健康な状態にしてしまう。
毎日は無理でも毎週何日か、適度な運動をしていないと、中高年以上は運動不足になり、栄養過多が進み、ストレスやフラストレーションが溜まって、それがDVや親子間の虐待の原因にもなる、と思う。

そうかと言って、スポーツジムも集団感染を生む可能性の高い温床のひとつとされている今日、インドアでのフィットネスはやりにくく、お金もかかる。
自宅で腹筋や腕立て伏せをやっても、有酸素運動ではないから、カロリーを消費するにも限界がある。

だから、きょうみたいな天気の良い日の昼間は、ひとりか少人数でアウトドア・スポーツをしたほうがいいんじゃないだろうか。
密閉状態ではないところへ行き、自覚を持って密接と密集を避け、ジョギングやサイクリングでしっかり汗を流せば、ひとりで〝マボロシ〟を見るだけで明日への活力が湧いてくる、と思うのです。

しかし、きょうはコロナとの関わりは別として、無茶苦茶しんどかった!
ガイド役のTさん、同年輩のHさんとの体力の差を痛感しました。

スポーツライター。 1986年、日刊現代に入社。88年から運動部記者を務める。2002年に単行本デビュー作『バントの神様 川相昌弘と巨人軍の物語』(講談社)を上梓。06年に独立。『失われた甲子園』(講談社)新潮ドキュメント賞ノミネート。東スポ毎週火曜『赤ペン!!』連載中。 東京運動記者クラブ会員。日本文藝家協会会員。
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