外出自粛前、“最後の晩餐”と“歩き花見”

〈広島っ子〉の肉そばスペシャルは豚肉とニンニクがたっぷり!

ゆうべは昔馴染みで同世代の編集者Kさんと、神楽坂の広島風お好み焼き屋〈広島っ子〉で久しぶりの会食。
Kさんは某週刊誌の元編集長で、当時はプロ野球の短期集中連載、長期連載、さらに携帯(ガラケー)サイトで映画レビューの連載もやらせてもらった。

週に2〜3本試写会に足を運び、毎週1本映画レビューを書く仕事は新鮮で、結構面白かった。
野球ライターが書くレビューだから、タイトルも『映画スコアブック』。

観戦したゲームを「凡戦」と書くように、鑑賞した映画も凡作は凡作と書いて、容赦なく採点していたため、宣伝会社には嫌われていたかもしれない。
でも、自分なりに愛着を感じてやっていたから、連載が終了したときは結構悲しかったなー。

ちなみに、東日本大震災の起こった2011年には、地震発生後間もなく、Kさんに新橋の鰻屋でご馳走になりました。
駅のすぐ近くの店で、まだ余震が続いているころ、JR新橋駅のプラットホームに人が溢れていたらしく、注意を促す駅員のアナウンスが聞こえてきた。

思わず、「日本はこれからどうなるんでしょうねえ」などというセリフが口を突いて出た。
そういう連載の担当をしてもらったKさんと、TBSラジオの仕事が終わったその日の夜に会食したのは偶然だけれど、そのおかげかどうか、様々な思い出話に花が咲きました。

なお、〈広島っ子〉はわれわれ以外、若いお客さんで大賑わい。
時節柄、そういうことでいいのか、と思われるかもしれませんが、ここは広島市のお好み村から東京に進出してきた老舗でもあり、広島出身のぼくとしてはうれしかった。

近所の桜はいま満開(※画像はきのう撮影)

ゆうべのように飲み過ぎ、食べ過ぎたら、翌日はロードバイクで50㎞ほど走る、というのが、A先生のいつものパターン。
しかし、不要不急の外出を自粛するように、と言われたら、サイクルジャージで荒川河川敷を走るのも憚られ、自宅周辺の散歩で我慢するしかない。

拙宅(古い賃貸マンション)の向かいの分譲マンションの敷地には、ここがJR東日本の社宅だったころからの桜並木があります。
毎年見事な花を咲かせており、道行く人が写真を撮るスポットにもなっていて、今年もまた見ごろを迎えました。

マンションの敷地にあるので、この下で酒盛りをしている人はさすがにもとからいませんけどね。
明日の予報は雪だから、もう一日“巣篭もり”して、週明けはロードのサイクリングでリフレッシュしたい。

スポーツライター。 1986年、日刊現代に入社。88年から運動部記者を務める。2002年に単行本デビュー作『バントの神様 川相昌弘と巨人軍の物語』(講談社)を上梓。06年に独立。『失われた甲子園』(講談社)新潮ドキュメント賞ノミネート。東スポ毎週火曜『赤ペン!!』連載中。 東京運動記者クラブ会員。日本文藝家協会会員。
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