東京スポーツ『赤ペン!!』250

プロ野球の開幕が早くとも4月24日まで延びたことにより、練習試合のスケジュールもいったん白紙に戻されました。
こうなると、ここまでのオープン戦や練習試合でケガをしてしまった選手は泣くに泣けません。

とくに、21日の阪神戦で死球を受け、右手親指付近を骨折したヤクルト・嶋が不憫でならない。
骨折が完治するには1カ月半~2カ月かかるけれど、願わくばそのころ、プロ野球が開幕にこぎつけ、嶋がグラウンドに立つ姿を見たいと思う。

東日本大震災によって開幕延期となった2011年、楽天の選手会長を務めていた嶋は、本拠地・仙台での慈善試合の前、感動的な挨拶を行った。

「見せましょう、野球の底力を!」

いまこそ、嶋自身の底力を見せてほしい。
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スポーツライター。 1986年、日刊現代に入社。88年から運動部記者を務める。2002年に単行本デビュー作『バントの神様 川相昌弘と巨人軍の物語』(講談社)を上梓。06年に独立。『失われた甲子園』(講談社)新潮ドキュメント賞ノミネート。東スポ毎週火曜『赤ペン!!』連載中。 東京運動記者クラブ会員。日本文藝家協会会員。
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