カープの日南キャンプはアツかった⚾

左のケージで鈴木誠也、右のケージで松山竜平がランチ特打
左のケージの後ろ右側には駐米スカウトとなったエルドレッド氏の姿も

キャンプ取材では大抵、あらかじめ何日目にどの球団に行くかを決めておく。
今年は当初、1~2日目に巨人、3日目に広島、4日目にソフトバンク、5日目にまた広島、という予定を立てていた。

ところが、1日目の巨人取材で原稿を1本書ける目途が立ったため、どうしても2日続けて取材しなければならない、という状況ではなくなった。
そこで、前夜、地元の友人ともつ鍋をつつきながら、「よし、明日はソフトバンクに行こう!」と予定変更。

しかし、今朝7時過ぎに起床してみると、せっかくこんなに早くスッキリ目が覚めたんだから、思い切って日南へ足を伸ばすか、と朝令暮改ならぬ夜令朝改。
こんなふうに、その日その日、その場その場の思いつきで自由に行動できるのがフリーの特権でもある。

というわけで、きょうは日南行きの宮交(宮崎交通)バスに乗り、日南海岸沿いの道を1時間45分揺られてカープのキャンプに行ってきました。
10時20分頃に受付を済ませ、「帽子ください」とK内広報担当(元左腕投手)に言ったら、「本当はなにもあげたくないんだけどなあ」と言われつつ、今年の報道陣用キャップをゲット。

天福球場のグラウンドに出てみたら、カープOBのK石さんがいて、「最初のキャンプ取材でのっけからK内広報に嫌みを言われましたよ」とグチったら、「おー、いきなりそうやってイジられるってことが信頼の証なんだよ」。
そうなのかなー、そういうことにしておくか。

きょうの練習の目玉は、鈴木誠也、松山竜平、新外国人ビレラら、今年の中軸のランチ特打。
続いて矢崎、ケムナ誠、塹江、高橋樹、遠藤、山口ら、若手投手陣のフリー打撃登板。

そのフリー打撃では、野間、曽根、堂林、正随、高橋大、それに新人の宇草、石原貴と、やはり期待される若手たちが打席に立った。
シーズンに入ったらほとんどが二軍暮らしとなるにせよ、キャンプ2日目でこういうチャンスを与えられた若手同士の対決が見られるのは、カープならではのキャンプ風景です。

投球内容も投手と打者のコメントもできる限り取材したけれど、ここでは割愛。
仕事で書くことがなくなっちゃいますからね。

やっぱり、予定を変更して日南に行ってよかった。
仕事とは別に、カープの報道陣用昼食は選手と同じものが食べられて、12球団一美味いし。

宮崎市内に戻ってきたあとは、カープOB片岡光宏さんのお好み焼き屋〈かたおか〉に顔を出し、広島出身の常連さんと野球談義をしてフィニッシュ。
というわけで、きょうは真っ赤に染まった一日でした。

スポーツライター。 1986年、日刊現代に入社。88年から運動部記者を務める。2002年に単行本デビュー作『バントの神様 川相昌弘と巨人軍の物語』(講談社)を上梓。06年に独立。『失われた甲子園』(講談社)新潮ドキュメント賞ノミネート。東スポ毎週火曜『赤ペン!!』連載中。 東京運動記者クラブ会員。日本文藝家協会会員。
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