巨人初日の練習にブラバン登場

フリー打撃の最中、三塁側ファウルグラウンドで小学生のブラスバンドが演奏

キャンプ初日はやっぱり、サンマリンスタジアム宮崎へ巨人の練習を取材に行ってきました。
今年はスタッフや球団関係者と会食する機会が続いたし、きのうの飛行機でも元選手の関係者が隣の席にいたし、初日から顔を出しておかないと、と思って。

注目したのは、投手でサンチェス、打者ではパーラという新外国人たち。
サンチェスがブルペン入りして独特の投球練習を始めれば、パーラも昼食時間中のランチ特打で始動と、初日早々に〝お披露目練習〟をやって見せた。

サンチェスは投球練習の最中、足元にペットボトルを置いてステップする足や肘の位置、フォームの全体的なバランスをチェック。
パーラは本人曰く「7割程度」の力ながら、センターから右方向へしっかりと力強い打球を打っている。

守備練習では、復活を期待されている陽岱鋼が本職の外野ではなく、内野でノックを受けた。
もともと、プロ入りした当初はショートだった陽、今年は「試合に出るためなら」と原点回帰に踏み切るつもりらしい。

午後からのフリー打撃では、広島市立大淀小学校吹奏楽部の生徒32人が、三塁側ファウルグラウンドに楽器を持って登場。
球団歌『闘魂こめて』をはじめ、今週の選抜で行進曲に使われる『パプリカ』、シリーズ第9作が大ヒット中の『スター・ウォーズ』の『帝国のテーマ』などを次々に演奏して見せました。

これ、グラウンドへ練習見学に来ている子供たちが吹奏楽部と知った原監督が、「じゃあ楽器を持ってきて、ここで演奏したら?」と持ちかけたものだとか。
おかげで、宮崎のサンマリンスタジアムに、選抜より一足早く、甲子園の雰囲気が漂った。

というわけで、シーズンオフはドラフトでもFAでもこれといった補強をできなかった巨人ですが、いざキャンプが始まってみると話題はいっぱいです。
宮崎はしばらく天気がよさそうなので、ファンのみなさんはふるって足をお運びください!

スポーツライター。 1986年、日刊現代に入社。88年から運動部記者を務める。2002年に単行本デビュー作『バントの神様 川相昌弘と巨人軍の物語』(講談社)を上梓。06年に独立。『失われた甲子園』(講談社)新潮ドキュメント賞ノミネート。東スポ毎週火曜『赤ペン!!』連載中。 東京運動記者クラブ会員。日本文藝家協会会員。
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