新人合同自主トレスタート⚾️

練習後、球場前に集まったファンとハイタッチする奥川泰伸

毎年、取材の仕事始めはプロ野球の新人合同自主トレ初日と決まっている。
一昨年はロッテの安田尚憲、昨年は広島の小園海斗、そして今年はヤクルトのドラフト1位・奥川泰伸の練習を見に行ってきました。

場所はヤクルトの二軍本拠地・ヤクルト戸田球場。
都内の我が家から有楽町線、埼京線、国際興業バスを乗り継ぎ、バス停からさらに10分ほど歩いて約1時間半、朝9時半過ぎに着いたら、もう球場の前は奥川を一目見ようというファンで鈴なりになっていた。

10時過ぎに奥川たち新人6人がグラウンドに登場、ウォーミングアップ、キャッチボール、内野ノックと軽快な動きを披露。
高津新監督、小川GMをはじめ、一・二軍の首脳陣やスカウトも集結し、ルーキーたちをじっくり視察していました。

しかし、甲子園では逞しく見えた奥川も、プロのグラウンドで見ると結構印象が変わる。
私は昨年の春夏、甲子園で奥川を取材し、3〜4カ月で胸板が厚くなり、なかなか頼もしくなったなあ、と感じていた。

ところが、きょうのトレーニングウェア姿を見ると、意外にほっそりしている。
「上半身がもっと大きくなればボリュームが出てくるんじゃないか」という高津監督のコメントにも、プロの身体になるのはまだこれから、というニュアンスが漂う。

となると、今年のキャンプはやっぱり宮崎・西都の二軍スタートかな。
できたら、私が取材に行く2月半ばには沖縄・浦添に連れて行ってほしい、というのはあくまで個人的希望ですが。

ところで、今年のヤクルトの新人たち、ドラフト順位の上から順に、背番号は以下の通りとなっています。

1位・奥川泰伸・11
2位・吉田大喜・28
3位・杉山晃基・35
4位・大西広樹・44
5位・長岡秀樹・58
6位・武岡龍世・60

なんと、順位と背番号の10の位がピッタリ重なってる!
球団関係者によると、別に狙ったわけではなく、偶然こうなったそうですが、ちょっと珍しい現象ではありますね。

スポーツライター。 1986年、日刊現代に入社。88年から運動部記者を務める。2002年に単行本デビュー作『バントの神様 川相昌弘と巨人軍の物語』(講談社)を上梓。06年に独立。『失われた甲子園』(講談社)新潮ドキュメント賞ノミネート。東スポ毎週火曜『赤ペン!!』連載中。 東京運動記者クラブ会員。日本文藝家協会会員。
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