東京オリンピックが来年に迫っているからか、今年は師走になってもスポーツの話題が尽きることがありません。
先週、男子バドミントンの桃田賢斗がシーズン11勝という世界新記録を打ち立てたと思ったら、今週は日本陸連が「個人種目は原則1選手1種目のみとする」と言い出して一悶着。
これはつまり、短距離の選手は100m、200mの両方にエントリーせず、どちらかひとつに絞りなさい、ということ。
東京はオリンピックは日程が詰まっているので、100m、200mの両方に出場し、なお400mリレーにも出るとなったら、5日間で最大6本のレースを走らなければならなくなる。
100mの代表3人は自動的に400mリレーに出場することが決まっているため、その直前に200mまで走ったらバテバテになるのは必至。
だから、100mに出場が確実なサニブラウン、桐生祥秀、小池祐貴は、200mをスルーしてリレーに集中してほしい、ということです。
麻場一徳強化委員長は「リレーで金を取るためです」と明言。
リレーと桐生のコーチ、土江寛裕氏も「ベストの4人がベストの状態で決勝に向かうため」と力瘤を入れている。
しかし、これにプロを目指すサニブラウンが「個人(種目)あってのリレー。正直言って、リレーは二の次」と猛反発。
小池も「(日程がきついかどうかは)人による。ルールで決めるより相談してやっていくのがいい」と異議を唱えている。
最近はこういう問題が起こるたび、何でもかんでもアスリートファーストでやるべきと言われるけれど、今回はどうでしょう。
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