【明日20日AM8:00生出演!】TBSラジオ『森本毅郎スタンバイ!日本全国8時です』141

東京オリンピックが来年に迫っているからか、今年は師走になってもスポーツの話題が尽きることがありません。
先週、男子バドミントンの桃田賢斗がシーズン11勝という世界新記録を打ち立てたと思ったら、今週は日本陸連が「個人種目は原則1選手1種目のみとする」と言い出して一悶着。

これはつまり、短距離の選手は100m、200mの両方にエントリーせず、どちらかひとつに絞りなさい、ということ。
東京はオリンピックは日程が詰まっているので、100m、200mの両方に出場し、なお400mリレーにも出るとなったら、5日間で最大6本のレースを走らなければならなくなる。

100mの代表3人は自動的に400mリレーに出場することが決まっているため、その直前に200mまで走ったらバテバテになるのは必至。
だから、100mに出場が確実なサニブラウン、桐生祥秀、小池祐貴は、200mをスルーしてリレーに集中してほしい、ということです。

麻場一徳強化委員長は「リレーで金を取るためです」と明言。
リレーと桐生のコーチ、土江寛裕氏も「ベストの4人がベストの状態で決勝に向かうため」と力瘤を入れている。

しかし、これにプロを目指すサニブラウンが「個人(種目)あってのリレー。正直言って、リレーは二の次」と猛反発。
小池も「(日程がきついかどうかは)人による。ルールで決めるより相談してやっていくのがいい」と異議を唱えている。

最近はこういう問題が起こるたび、何でもかんでもアスリートファーストでやるべきと言われるけれど、今回はどうでしょう。
あっ、ネタならほかにも用意してますよ。

明日はよろしくお願いします!

スポーツライター。 1986年、日刊現代に入社。88年から運動部記者を務める。2002年に単行本デビュー作『バントの神様 川相昌弘と巨人軍の物語』(講談社)を上梓。06年に独立。『失われた甲子園』(講談社)新潮ドキュメント賞ノミネート。東スポ毎週火曜『赤ペン!!』連載中。 東京運動記者クラブ会員。日本文藝家協会会員。
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