球数制限、猛暑対策、大会日程など、今年もまた甲子園で様々な議論を巻き起こして、第101回高校野球選手権大会が幕を閉じた。
その余韻もまだ冷めやらぬ中、9月には高野連の「投手の障害予防に関する有識者会議」が開催され、改めて投手の投球過多に関する検証と討論会が行われる。
強豪校ではすでに、球数制限が実施されることを見越し、複数の先発とリリーフを育成している。
ただし、投手の頭数が増えたからエースにかかる負担が減るかと言えば、そう単純ではない。
この夏、そういう意味で最も印象的だったのは、初戦で熊本工に敗れた山梨学院の左腕エース相沢利俊(かずとし)と吉田洸二監督である。
山梨学院も関東一と同じように、左の相沢と右腕エース佐藤裕士(ひろと)とのダブルエース体制。県大会では佐藤のほうが相沢より1試合多い4試合、14回3分の1を投げていた。
試合前には、吉田監督も継投になることを示唆していたのだが…。
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