今年初めてのメットライフドーム

試合開始直前、ライオンズの選手入場を記者席から眺める。一塁側はカープファンで真っ赤。

今年初めて、やっと、メットライフドームへ取材に行くことができました。
別に避けていたわけではなく、他のカードとの巡り合わせや仕事の都合により、きょうまで足を運ぶ機会がなかったのです。

久しぶりに行ってみたら、この球場もいろいろと変わっていた。
記者席が改装されてきれいになり、試合前に報道陣に提供される食事のメニューが増えている。

チキンライス、チキン南蛮丼、それにミートソース、ナポリタン、カルボナーラなど各種スパゲティ。
さっそくミートソースを注文してみたら、450円と格安の値段で味もボリュームもなかなかのものでしたね。

グラウンドで最初に挨拶した西武の選手は、ベンチ裏で爪にヤスリをかけていた栗山巧。
初めてインタビューした2009年はまだ初々しさを残していた彼も、いまではすっかりベテランならではの味を感じさせる存在になった。

こういう人にまだ覚えていてもらえるのはライター冥利に尽きる。
…なんてこと言ってたら、忘れられたくなかったらもっと取材に来なさい! と西武関係者からツッコミが入るかな。

なお、試合はこの日の交流戦開幕戦の中で4時間24分という最長ゲーム、延長十二回の末に5-4で西武がサヨナラ勝ち。
無死満塁でサヨナラタイムリーヒットを打った中村は「打ててよかった。これで明日もいい形で試合に臨んでいける」とホッとした表情でした。

ちなみに、中村はこれで交流戦の通算打点が183となり、現DeNA・ラミレス監督と並んでトップタイの記録に浮上。
ただ、当の中村は至って冷静で、「そうなんですか。まあ、交流戦は初年度からやってますし、試合数もたくさん出ましたからね」。

辻監督は「これだけやって、引き分けるのと勝つのとじゃ大違い。勝ってよかった」とご満悦でした。
しかし、長い試合だったなあ。

スポーツライター。 1986年、日刊現代に入社。88年から運動部記者を務める。2002年に単行本デビュー作『バントの神様 川相昌弘と巨人軍の物語』(講談社)を上梓。06年に独立。『失われた甲子園』(講談社)新潮ドキュメント賞ノミネート。東スポ毎週火曜『赤ペン!!』連載中。 東京運動記者クラブ会員。日本文藝家協会会員。
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