東京スポーツ『赤ペン‼︎』209

東スポで連載中の小欄、賢明な読者の方々はすでにお気付きのように、今年は例年に比べてカープネタが少ない。
最大の理由は何と言っても、昨年まで3連覇、今年も4連覇が視界に入り、新たな視点や斬り口が見つけにくくなってきたこと。

強さの秘密はこれだ! とやろうとしても、強さに慣れたファンの方々にとっては先刻ご承知のことばかり。
逆に、ちょっとヤバイんじゃないの? とやっても説得力に乏しい。

正直、開幕早々5カード連続で負け越したときも、私は一部のファンやマスコミが言うほど、深刻な事態とは思っていませんでした。
そのうち上がってくると思ったら案の定、今月2度の8連勝であっと言う前に首位に浮上。

この強さ、一番の要因はやはり、上位打線が固定されたことでしょう。
1番・野間、2番・菊池涼、3番・バティスタ、4番・鈴木、5番・西川のラインナップは、破壊力や機動力はもちろん、前後のつながりでもセ・リーグ最高。

しかし、そこで、この打線を立て直した東出打撃コーチが一言。
「安心して見ていられるのは2番と4番だけです。1、3、5番はまだまだ…」

よくよく話を聞いてみると、〝常勝チーム〟〝王者広島〟と呼ばれるようになってからのカープは、若手選手の意識も変わってきた。
それも、はっきり言って、あんまり良くないほうに…。

おお、これなら書く価値があるぞ!
この続き、興味のある方はきょうの東スポ、大スポ、中京スポでお読みください。

※一部地域は翌日水曜発売。
※朝刊の九州スポーツも同日掲載(ただし紙面の都合上、水曜以降掲載となる場合もあります)。
※ネット転載は原則として翌日水曜日11時以降。



スポーツライター。 1986年、日刊現代に入社。88年から運動部記者を務める。2002年に単行本デビュー作『バントの神様 川相昌弘と巨人軍の物語』(講談社)を上梓。06年に独立。『失われた甲子園』(講談社)新潮ドキュメント賞ノミネート。東スポ毎週火曜『赤ペン!!』連載中。 東京運動記者クラブ会員。日本文藝家協会会員。
先頭に戻る