きょう東京ドームで行われた巨人−広島戦は見応えたっぷりでしたね。
カープはベテランの長野が同点タイムリー、巨人は若手の重信が勝ち越し犠牲フライと、ともに代打で出場した脇役が大いに試合を盛り上げた。
しかし、試合後はその余韻に浸る間もなく、そそくさと東京ドームから原宿駅前の中国料理店〈南国酒家〉の迎賓館へ急行。
ここで開かれた高田川部屋の千秋楽祝賀会に出席してきました。
同席した巨人OBの角盈男さんに「最初のうちに親方に挨拶しておいたほうがいいぞ」と言われ、まずは高田川親方にご挨拶。
親方は広島県豊田郡安芸津町出身で、現役時代の四股名は安芸乃島、最高位は東関脇。
ちなみに、私にとっては三津小学校の後輩。
いまでは三津小学校にも立派な土俵ができていると話したら、「おれがいたころにはなかったですけどねえ」。
せっかくだからと、私が構成を務めた達川光男さんの著書『広島力』を贈呈すると、「カープっていま人気あるんですか?」。
「そりゃもう、全国的にも大変な人気なんですよ」と話したけれど、「へえ、そうなんだ」と、あまりピンときていないご様子でした。
その高田川親方が、「おれが褌一丁で稽古をつけてんだからもっと頑張れ!」とハッパをかけていたのが東前頭10枚目の輝。
今場所は5勝10敗で、来場所ではどこまで番付が下がるか、心配されます。
部屋頭の西前頭5枚目・竜電は千秋楽で10勝に到達し、技能賞を受賞。
ほかの力士の成績次第では来場所、新三役への昇進もあるかと思われましたが、高田川親方は「玉鷲(西前頭3枚目)が阿炎(西前頭4枚目)に負けちゃったからなあ」。
阿炎も竜電と同じ10勝に達したため、番付が竜電より1枚上の阿炎の昇進が先になるというんですね。
おかげで、残念ながら新三役への昇進は来場所の成績次第ということに。
とはいえ、白星2桁と技能賞が大きな勲章であることも確か。
高田川親方も「殊勲賞や敢闘賞と違い、技能賞は取ろうと思って取れる賞ではない。私も現役時代には一度しか取れなかった」と強調していました。
せっかくの機会だからと、竜電が持ち帰った技能賞の盾とトロフィーを持たせてもらいました。
盾は私が愛読している東京中日スポーツ(と東京新聞)提供。
トロフィーは結構重くて、ポーズをとっているときに顔が強張りましたね。
いま思うと、そこそこ酒も入っていたし、落とさなくてよかった。