足が攣ってから中1日のトレイルライド

いつもの休憩地点。シートポスト故障中につき、きょうはサドルを固定したまま。

私が月2回通っているスポーツマッサージ療院の担当トレーナーSさんは、プロ野球選手、Jリーガー、フィギュアスケート選手、水泳のパラアスリートと、数多くのスポーツ選手のケアをしている。
先週金曜、そのSさんにこう言われた。

「最近、赤坂さんの身体、とくに下半身の状態は非常によくなってますね。
こうしてマッサージをしていても、指に感じるインパクト、筋肉の張りが全然、違いますもん」

定期的にマウンテンバイクで山を走っている効果が出ているのだ。
いい気分になっていると、Sさんはさらにこう続けた。

「しかし、あえて言わせて頂きますと、私としては、ここからもう一越えしてほしいんです。
いま週に1度の自転車を週に2度、ぜいたくを言えば1日置きか2日置きにできれば、赤坂さんの身体はもう一段階上のレベルに行きますから」

「56歳にもなって、そんなことが可能なんでしょうかねえ。
可能だとしても、無理してそこまでする必要があるのかなあ」

「いや、いまだから可能なんです。
50代のうちに足腰を鍛えておけば、その蓄積は今後、60代、70代、80代になってから生きてくる。

とくに、80代以降は、かなり顕著な差となって現れてくると思います。
そのトシになってから足腰を鍛え直そうとしても、もう無理ですからね、50代での運動は非常に重要ですよ」

そう言われた翌日の土曜、例によってS県H市の里山を走ったその夜のこと。
久しぶりに左足が攣った。

それも激攣りである。
ふくらはぎの筋肉が急激に上がって固まり、下りなくなったというはっきりした感覚があり、思わずうめき声が漏れた。

それから中1日、同じ山を走ってみたらどうなるか。
正直なところ、朝起きた直後はまだ疲れが抜けていない感じで、休んだほうがいいかな、とも思ったのだが、とりあえず行ってみることにした。

結果は右回り、左回りともにまずまず。
ただ、やはり疲れのせいか、コンディションのいいときならクリアできるところで足着きしてしまった。

帰途、愛車を買った千川のプロショップ〈m.d.s〉で、一昨日から動かなくなった可変式シートポスト、グラビティドロッパーを修理。
しかし、10年以上前に作られ、すでに製造中止になっているパーツなので、いつまたぶっ壊れるかわからない。

というわけで、こちらは夏ごろ、最新型のシートポストと交換する予定。
長いこと使っていたらガタがくるのは人間のカラダだけではありません。

スポーツライター。 1986年、日刊現代に入社。88年から運動部記者を務める。2002年に単行本デビュー作『バントの神様 川相昌弘と巨人軍の物語』(講談社)を上梓。06年に独立。『失われた甲子園』(講談社)新潮ドキュメント賞ノミネート。東スポ毎週火曜『赤ペン!!』連載中。 東京運動記者クラブ会員。日本文藝家協会会員。
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