『オーシャンズ8』(WOWOW)

(Ocean’s Eight/111分 2018年 アメリカ=ワーナー・ブラザース)

スティーヴン・ソダーバーグ監督が『オーシャンと十一人の仲間』(1960年)をリメイクした『オーシャンズ11』(2001年)、『オーシャンズ12(2004年)、『オーシャンズ13』(2007年)のさらなるリメイク版。
ジョージ・クルーニー、ブラッド・ピットをはじめスター男優を揃えた前シリーズに対し、人気女優で固めたキャスティングで話題を呼んだ。

ボスのデビー・オーシャンはクルーニーが演じていたダニー・オーシャンの妹という設定で、オスカー女優サンドラ・ブロックが演じている。
彼女が刑務所から出所するところから始まるオープニングは『オーシャンズ11』そっくり。

念のために年齢を調べたら、クルーニーは今年57歳、『オーシャンズ11』公開当時は39歳だった。
ブロックは本作の撮影時に53歳だったから、こういう役をやるにはいささかトウが立っているような気がしないでもない。

そのブロックと組む昔馴染みの女詐欺師ルー・ミラーが、やはりオスカー女優のケイト・ブランシェットで、こちらは撮影時48歳。
ふたりがのっしのっしとニューヨークの街並みを歩いていると、ファッショナブルというよりは大貫禄である。

この女傑ふたりが腕っこきのハッカー、詐欺師、盗人を集めて、メトロポリタン美術館にセレブばかりを招いて開かれるメットガラというパーティーに潜入。
主賓の人気女優ダフネ・クルーガー(アン・ハサウェイ)が首にかけた1億5000万ドルものダイヤのネックレスを狙う、という筋立てはなかなか面白い。

ただし、『11』『12』のアンディ・ガルシア、『13』のアル・パチーノのような悪役がいなかったのは物足りない。
ブランシェットが敵に回ればちょうどよかったんじゃないかしらん。

オススメ度B。

ブルーレイ&DVDレンタルお勧め度2019リスト
※A=ぜひ!(^o^) B=よかったら(^^; C=ヒマなら(-_-) D=やめとけ(>_<)

41『アベンジャーズ インフィニティ・ウォー』(2018年/米)B
40『マイティ・ソー バトルロイヤル』(2017年/米)B
39『ハン・ソロ スター・ウォーズ・ストーリー』(2018年/米)C
38『ザ・マミー 呪われた砂漠の王女』(2017年/米)D
37『デッドプール2』(2018年/米)C
36『スキャナーズ3』(1991年/加)C
35『スキャナーズ2』(1991年/米、加、日)C
34『スキャナーズ』(1981年/加)B
33『エマニエル夫人』(1974年/仏)C
32『死刑台のエレベーター』(1958年/仏)B
31『マッケンナの黄金』(1969年/米)C
30『勇気ある追跡』(1969年/米)C
29『サウンド・オブ・ミュージック』(1965年/米)A
28『ドクトル・ジバゴ 』(1965年/米、伊)A
27『デトロイト』(2017年/米)B
26『クラッシュ』(2004年/米)A
25『ラ・ラ・ランド』(2016年/米)A
24『オーシャンズ13』(2007年/米)B
23『オーシャンズ12』(2004年/米)C
22『オーシャンズ11』(2001年/米)B
21『オーシャンと十一人の仲間』(1960年/米)B
20『マッキントッシュの男』(1973年/米)A
19『オーメン』(1976年/英、米)B
18『スプリット』(2017年/米)B
17『アンブレイカブル 』(2000年/米)C
16『アフター・アース』(2013年/米)C
15『ハプニング』(2008年/米)B
14『麒麟の翼〜劇場版・新参者』(2912年/東宝)C
13『暁の用心棒』(1967年/伊)C
12 『ホテル』(1977年/伊、西独)C※
11『ブラックブック』(2006年/蘭)A
10『スペース・ロック』(2018年/塞爾維亜、米)C
9『ブラックパンサー』(2018年/米)A
8『ジャスティス・リーグ』(2017年/米)C
7『ザ・リング2[完全版]』(2005年/米)C
6『祈りの幕が下りる時』(2018年/東宝)A
5『ちはやふる 結び』(2018年/東宝)B
4『真田幸村の謀略』(1979年/東映)C
3『柳生一族の陰謀』(1978年/東映)A
2『集団奉行所破り』(1964年/東映)B
1『大殺陣』(1964年/東映京都)C

スポーツライター。 1986年、日刊現代に入社。88年から運動部記者を務める。2002年に単行本デビュー作『バントの神様 川相昌弘と巨人軍の物語』(講談社)を上梓。06年に独立。『失われた甲子園』(講談社)新潮ドキュメント賞ノミネート。東スポ毎週火曜『赤ペン!!』連載中。 東京運動記者クラブ会員。日本文藝家協会会員。
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