毎週のことながら、金曜だけは一日が長い。
朝8時からのレギュラー仕事、TBSラジオ『森本毅郎スタンバイ!日本全国8時です』への出演を終えたあと、眠い目をゴシゴシこすりながら東京ドームへ。
本音を言えば半ドンにしたかった。
でも、自宅から歩いて行けるところで今季初の巨人-ヤクルト戦、しかも序盤とはいえ首位攻防戦をやっているとなったら、足を運ばないわけにはいきません。
もっとも、首位がどうしたこうしたと聞かれると、いつもはポーカーフェースのヤクルト・小川監督は苦笑い。
「まだ12試合やったばかりでしょう? 残り12試合でいまの位置(2位)にいるんならそういうことも意識するけど」
しかし、試合前、ヤクルトの野手ミーティングは結構長かった。
午後2時10分ごろ、通常はインタビューや記者会見が行われるイベント控え室へ小川監督をはじめ、石井琢打撃コーチ、河田外野守備コーチら首脳陣にバレンティン、山田哲ら選手が続々と集合。
せいぜい30分で終わるだろうと思っていたら、みんながやっと出てきたのは1時間後の午後3時10分過ぎ。
前日からオーダーを組み替えてはいないから、菅野ら巨人投手陣のデータ分析、狙い球や攻略法などの意思統一に時間をかけていたということなのか。
出てきた人たちに聞いてみたけど、誰も詳しいことは教えてくれなかったって、そりゃ当たり前か。
まあ、教えてもらってもここには書けなかっただろうけど。
一方、そのヤクルトを迎え撃った巨人は、いつもより早く1時半ごろから練習を始めて、ちょうどヤクルトがミーティングを終えた3時10分ごろに終了。
通常、ホームチームの練習時間は3時50分までとなっているから、随分早い。
あえて名を伏せますが、今年から解説者となった某元巨人二軍監督によると、これ、原監督の好きな〝メジャーリーグ方式〟の一環。
2006〜15年の第2次監督時代も、「よく練習を短めに切り上げたり、試合直前のシートノックをやめたりしていた」そうです。
試合の結果はご存じの通り、巨人の菅野が好投して6−1で快勝。
試合前にどれだけ入念な準備をしても、いい投手がいいピッチングをすれば、おのずとゲームは投手のものになる、という好例のような試合でした。