ロッテはもったいない

画像だけ見ると暖かそうですが、風が吹くとたちまち寒くなるんだよね

今季5カード目、8、9球団目の試合取材はZOZOマリンスタジアムでのロッテ-オリックス戦。
この日は午前11時からイースタン・リーグ(二軍)のロッテ-楽天戦も行われており、この時期としては珍しい〝親子ゲーム〟の一日でした。

ロッテの場合、二軍だからといって侮れませんよ。
スタメンには一昨日登録抹消されたばかりの藤原恭大が1番・センター、安田尚憲が4番・サード、平沢大河が7番・セカンドとドラフト1位入団組がズラリと並んでいるのに加えて、昨季の主砲〝アジャ〟井上晴哉が5番・DH。

ついでに書いておくと、2番・レフトは荻野貴司、3番・ライトは岡大海。
これで結果が出ていなければ意味がないんだけど、注目の藤原は無安打ながら三ゴロの間に走者がホームに帰って打点1に四球2個。

安田も2安打、井上も1安打と、さすがに二軍ではレベルが違う(?)ところを見せている。
平沢は無安打3三振でしたが、結果は0-8でロッテが大勝。

井口監督は安田の状態について、「順調に来ている」とコメント。
井上の調子が上がっていないこともあり、安田の早期の一軍昇格についても、「あるかもしれないですね」と含みを持たせていました。

毎年、ドラフト戦略を成功させ、他球団が羨む金の卵をたくさん抱えているのに、二軍でくすぶらせているのはいかにももったいない。
一軍が四苦八苦しているのを見るにつけ、早く藤原、安田、平沢に一軍の主力として活躍してほしいとつくづく思う。

と、そんなこと言ってたら、ナイターのオリックス戦ではその主力たちが九回に同点に追い付き、延長十回にサヨナラ勝ち。
ロッテが土壇場で持ち前の粘りを発揮してくれました。

スポーツライター。 1986年、日刊現代に入社。88年から運動部記者を務める。2002年に単行本デビュー作『バントの神様 川相昌弘と巨人軍の物語』(講談社)を上梓。06年に独立。『失われた甲子園』(講談社)新潮ドキュメント賞ノミネート。東スポ毎週火曜『赤ペン!!』連載中。 東京運動記者クラブ会員。日本文藝家協会会員。
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