甲子園は寒い 野球も寒い

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きのうのBlogに書いた通り、きょう一番の目当ては第2試合の横浜-明豊戦。
きのうの星稜・奥川恭伸くんと並ぶ今大会屈指の好投手・及川雅貴くんが投げるとあって、記者席もスタンドも大変賑わっていました。

観衆は主催者発表できのうの星稜-履正社戦と同じ41000人。
両校の戦力差から見て、横浜の圧勝を予想した人が多かったはず。

実際、毎日新聞運動面の「きょうの見どころ」にも、「横浜が序盤にリードすれば、ワンサイドの展開もある」と書いてあったほど。
しかし、ひょっとしたら、これが明豊や大分県民の怒りと負けん気をかき立てたのかもしれません。

序盤こそ確かに毎日の予想通り、横浜が二回までに4点を先制して主導権を握ったかのように見えた。
が、期待された及川が三回、先頭から2人続けて四球を出すと、ここから明豊打線にヒットを連ねられ、バックの守備の乱れも絡み、あっという間に5失点で大逆転。

横浜・平田徹監督はたまりかねたのか、この回あと1人を残して投手を2番手にスイッチ。
それでも、いったん明豊に傾いた悪い流れは取り戻せず、五回と八回にも追加点を献上し、終わってみれば5-13で横浜の惨敗だ。

ネット裏の記者席でこういう試合のスコアを1球ずつシコシコとつけていると、いつもより一層寒さが身に染みる。
この場所は浜風の通り道になっているため、風に吹きつけられながらじっとしていると、ただでさえ指がかじかみ、唇が震え、オシッコが溜まってしまう(失礼!)。

試合後、及川本人、監督、明豊サイド、それにネット裏のスカウトに聞いた話はそのうち機会があれば仕事で書きます。
及川くんは夏に向け、捲土重来を期してがんばってほしい。

さて、明日は茨城の石岡一に期待したい。
あ、そんなこと書くと、またろくなことにならないかな。

スポーツライター。 1986年、日刊現代に入社。88年から運動部記者を務める。2002年に単行本デビュー作『バントの神様 川相昌弘と巨人軍の物語』(講談社)を上梓。06年に独立。『失われた甲子園』(講談社)新潮ドキュメント賞ノミネート。東スポ毎週火曜『赤ペン!!』連載中。 東京運動記者クラブ会員。日本文藝家協会会員。
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