今年のヤクルトは強いかもしれない

東京ドームの三塁側スタンドにある記者席(東スポ席)からの眺め

今年最初のオープン戦取材で、巨人–ヤクルト戦の行われた東京ドームへ行ってきました。
日曜とあって37,516人ものお客さんが集まり、スタンドは大にぎわい。

これに発奮したのがヤクルトの若手たち。
村上がもう少しでスタンドに入りそうだった左翼フェンス直撃の適時二塁打を含む2安打、塩見も2安打、途中出場の廣岡まで豪快なホームラン。

そんな若手に刺激されたのか、山田哲もオープン戦1号本塁打を含む2安打、バレンティンの代役4番・雄平も3安打。
山田哲が言うには、「キャンプであれだけ長く、質量ともにレベルの高い練習をやっていましたからね」。

「やっぱりお客さんが多いから張り合いが違うんじゃないかな。とくに若い選手にとっては」と話していたのは小川監督。
沖縄の球場にもファンがたくさん来てくれたそうですが、「関東の球場にこれだけ入ると雰囲気が違うからね」とのこと。

もっとも、石井琢打撃コーチのコメントは「この時期の結果はアテにはなりませんから」と至って控えめ。
試合後にはブルペンに若手を集め、約1時間ティー打撃を行っていました。

ううむ、これだけ手綱を引き締めているのなら、今年のヤクルトは本当に強いかもしれない。
大体、去年も2位で、決して弱くはなかったんだから。

ところで、きょうは難病を克服してグラウンドに復帰し、東スポの評論家になった鈴木康友さん(元ソフトバンク、楽天、オリックス、巨人コーチ)も取材に登場。
久しぶりに会った球界関係者の中には驚いている人もいたけど、一緒に食事をしたら、かつての威勢の良い〝やすとも節〟が戻っていました。

かく言う私はきょう、金髪からプラチナブラウンにイメチェンしての再スタート。
まだ金髪に見えますよ、と言う人もいましたが、さて、これからどんな色に変わるやら。

スポーツライター。 1986年、日刊現代に入社。88年から運動部記者を務める。2002年に単行本デビュー作『バントの神様 川相昌弘と巨人軍の物語』(講談社)を上梓。06年に独立。『失われた甲子園』(講談社)新潮ドキュメント賞ノミネート。東スポ毎週火曜『赤ペン!!』連載中。 東京運動記者クラブ会員。日本文藝家協会会員。
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