WEDGE Infinity『赤坂英一の野球丸』146

唐突ですが、みなさん、プロ野球のキャンプの経費って、全部でいくらぐらいかかるかご存知ですか?
各球団によってバラツキはあるけれど、大体、1カ月で2〜3億円です。

一・二軍の選手だけで約70人、監督、コーチ、チームスタッフも加えた大所帯で、宮崎、沖縄、日本ハムなどは一軍だけアリゾナまで飛んでいく。
その上、球団代表、GM、広報や営業の担当者と、全部合わせたら、1チーム総勢百数十人。

どこのチームも監督や主力選手は宿舎のホテルで最高級の部屋に泊まり、朝も夜も大広間で豪華な食事が用意される。
そりゃ2億や3億、すぐに飛んでいくよね。

たかが野球の練習に、なぜそれだけの大金を投じるのか?
いえいえ、プロ野球のキャンプは単なる「練習」だけが目的ではないんです。

これは「練習」という名のショーなんです。
シーズンの開幕を控え、ファンを集め、マスコミに宣伝してもらい、前景気を煽るための〝プレ興行〟なんです。

宮崎におけるこの〝プレ興行〟、ここ15年ぐらい、毎年ソフトバンクが圧勝していました。
ところが、今年はなんと、巨人が逆転!

この背景に何があったのか、すでにTBSラジオ『森本毅郎スタンバイ!日本全国8時です』で話したネタも含め、改めて詳しく書いてみました。
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スポーツライター。 1986年、日刊現代に入社。88年から運動部記者を務める。2002年に単行本デビュー作『バントの神様 川相昌弘と巨人軍の物語』(講談社)を上梓。06年に独立。『失われた甲子園』(講談社)新潮ドキュメント賞ノミネート。東スポ毎週火曜『赤ペン!!』連載中。 東京運動記者クラブ会員。日本文藝家協会会員。
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