【明日7日AM8:00出演】TBSラジオ・森本毅郎スタンバイ!Talk88

 明日はもちろん、何を置いても貴ノ岩の暴行事件を取り上げ、私の見解をお話するつもりです。
 これを書いている時点で、まだ事態は動いており、貴ノ岩に対する処分も決まっていないので、何をしゃべるべきかはまだ申し上げられませんが。

 一部スポーツ紙が報じた「引退勧告」は重過ぎるとしても、「2場所以上の休場」程度でも済ませられないでしょう。
 貴ノ岩本人が会見か囲み取材に応じ、自分自身の「暴力」についてどのように自省しているのか、一般社会に対して自分の言葉で釈明する機会も設けるべきだと思う。

 こう書くと、心優しい相撲ファンには、世間知らずの外国人力士を見せしめ・晒し者にするつもりか、と言われるかもしれないけれど、そうではない。
 相撲協会にはいま、この事件を「ああ、またか」と諦め半分で捉えるのではなく、「今度こそ最後にする」という断固たる決意で臨むことができるか、そういう姿勢が問われている。

 相撲界に限らず、スポーツ界の内側にいる人たちの間には、「躾や指導のために殴る蹴るは当たり前」という時代錯誤な考えがまだまだ根強くはびこっています。
 そういう悪しき馴れ合いが、昨年の日馬富士事件、そのときの被害者だった貴ノ岩による今回の暴行事件となって表面化しているのではないか。

 そういう意味で、貴ノ岩にどのような処分が下されるかは、ほかのスポーツ界にとっても大きな意味を持っています。
 詳しくはまた明日!

※Talk88ネタ
 ①貴ノ岩暴行事件、スポニチ引退をスクープの裏側(これのみ)

スポーツライター。 1986年、日刊現代に入社。88年から運動部記者を務める。2002年に単行本デビュー作『バントの神様 川相昌弘と巨人軍の物語』(講談社)を上梓。06年に独立。『失われた甲子園』(講談社)新潮ドキュメント賞ノミネート。東スポ毎週火曜『赤ペン!!』連載中。 東京運動記者クラブ会員。日本文藝家協会会員。
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