【明日16日AM8:00出演】TBSラジオ・森本毅郎スタンバイ!Talk85

 今回のアタマはやっぱり、大相撲の話から入らなきゃいけませんね。
 先週、「一昨年大阪場所以来の優勝の期待が高まっています!」と話した横綱・稀勢の里が初日から悪夢のような4連敗で、きょうから休場なんだもん。

 いや、いくらなんでも、2連敗ぐらいで止めてくれると思ったんだけどなあ。
 本場所の勝敗を予想する場合、場所前の稽古は参考にはなってもアテにはならない、とは、以前自分が話したことですが、まさかこんな形で現実になるとは思わなかった。

 一方、稽古では精彩がなく、途中で帰ったりしていた稀勢の里の弟弟子・高安は危なげなく4連勝。
 5日目のきょう、土がついちゃったけど、NHK解説者の北の富士さんがおっしゃっているように、動き自体は悪くない。

 まあ、その元横綱・北の富士さんの慧眼を持ってしても、なかなか予想がつかないのが大相撲の奥の深いところ。
 2009年初場所、北の富士さんが稽古を見て「休場もある」と予想した朝青龍が優勝すると、翌日中日スポーツに掲載されたコラムで「完全にいっぱい食わされた」と悔しがっておられたのを思い出します。

 あのコラムは傑作だった。
 書き出しからして、「実はこの原稿をやっとの思いで書いている。昨夜の酒が残って完璧な二日酔いである。(中略)もう酒の顔も見たくない」と悔しさ剥き出し。

 酒に「顔」がある、という表現にもまた、独特の奥深さを感じたものです。
 あ、私は今夜、寝酒もほどほどにして早めに休みますよ。

 明日もよろしくお願いします!

※Talk85
 ①九州場所初日から4連敗で稀勢の里休場の全内幕
 ②フィギュア・グランプリシリーズに新星誕生!紀平梨花は栄養学にも詳しい〝女羽生〟

スポーツライター。 1986年、日刊現代に入社。88年から運動部記者を務める。2002年に単行本デビュー作『バントの神様 川相昌弘と巨人軍の物語』(講談社)を上梓。06年に独立。『失われた甲子園』(講談社)新潮ドキュメント賞ノミネート。東スポ毎週火曜『赤ペン!!』連載中。 東京運動記者クラブ会員。日本文藝家協会会員。
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