Deepwater Horizon
2010年にメキシコ湾の海上石油掘削施設が爆発し、史上最大規模の原油流出事故となった実話を映画化した超大作。
やはり実話を基にした傑作戦争アクション『ローン・サバイバー』(2014年)の監督ピーター・バーグ、主演マーク・ウォールバーグ(製作も兼務)のコンビによる作品だけに、よくあるパニック物とは異なり、リアリティーを重視した厳しいタッチの映画に仕上がっている。
『ローン・サバイバー』がそうだったように、本作もこの種のハリウッド映画にありがちな遊びの要素を極力排除。
開巻、ウォールバーグ演じる作業員マイク・ウィリアムズの家で、幼い娘がコーラの缶から中身を噴出させる場面で事故の勃発を暗示すると、畳みかけるように本筋へ入っていく。
この種の映画ではCGが使われるのが当たり前になり、それが精巧にできているぶん、かえって作り物めいて見えるようになったが、本作ではロケとセット撮影に力を入れたそうで、爆発に至る過程が迫力たっぷりに描かれている。
シナリオが脇道にそれず、ストーリーが一直線に進んでいくため、1時間47分はあっという間。
ウォールバーグの上司カート・ラッセル、無理難題をふっかけて施設を爆発させてしまう管理職ジョン・マルコヴィッチら俳優陣もなかなかの熱演。
久しぶりに「手に汗握る」という形容がピッタリの映画を堪能しました。
オススメ度A。
(2016年 アメリカ=サミット・エンターテインメント/日本配給2017年 KADOKAWA 107分)
ブルーレイ&DVDレンタルお勧め度2018リスト
※A=ぜひ!(^o^) B=よかったら(^^; C=ヒマなら(-_-) D=やめとけ(>_<)
45『追憶の森』(2015年/米)B
44『22年目の告白 -私が殺人犯です-』(2017年/ワーナー・ブラザース)B
43『パットン大戦車軍団』(1970年/米)B
42『レッズ』(1981年/米)B
41『ニュートン・ナイト 自由の旗をかかげた男』(2016年/米)B
40『エクス・マキナ』(2015年/米)B
39『オール・アバウト・マイ・マザー』(1999年/西)B
38『ムーンライト』(2016年/米)B
37『アメリカン・バーニング』(2017年/米)B
36『セル』(2017年/米)C
35『トンネル 闇に鎖された男』(2017年/韓)B
34『弁護人』(2013年/韓国)A
33『湯を沸かすほどの熱い愛』(2016年/クロックワークス)A
32『チア☆ダン~女子高生がチアダンスで全米制覇しちゃったホントの話~』(2017年/東宝)B
31『南極料理人』(2009年/東京テアトル)B
30『沈黙 -サイレンス-』(2016年/米)B
29『メッセージ』(2016年/米)B
28『LOGAN/ローガン』(2017年/米)C
27『チャック~“ロッキー”になった男~』(2017年/アメリカ)B
26『ヒッチコック/トリュフォー』(2015年/米、仏)B
25『沖縄やくざ戦争』(1976年/東映)B
24『恐喝こそわが人生』(1968年/松竹)B
23『われに撃つ用意あり』(1990年/松竹)C
22『T2 トレインスポッティング』(2017年/英)A
21『ロスト・エモーション』(2016年/米)C
20『激流』(1994年/米)C
19『チザム』(1970年/米)B
18『駅馬車』(1939年/米)A
17『明日に処刑を…』(1972年/米)A
16『グラン・ブルー[オリジナル・バージョン]』(1988年/仏、伊)B
15『エルストリー1976- 新たなる希望が生まれた街 -』(2015年/英)D
14『I AM YOUR FATHER/アイ・アム・ユア・ファーザー』(2015年/西)B
13『サム・ペキンパー 情熱と美学』(2005年/独)B
12『ビリー・ザ・キッド 21才の生涯』(1973年/米)B
11『わらの犬』(1971年/米)A
10『O嬢の物語』(1975年/仏、加、独)C
9『ネオン・デーモン』(2016年/仏、丁、米)D
8『団地』(2016年/キノフィルムズ)B
7『スティーブ・ジョブズ』(2015年/米)B
6『スノーデン』(2016年/米)A
5『キングコング:髑髏島の巨神』(2017年/米)B
4『ドクター・ストレンジ』(2016年/米)B
3『残酷ドラゴン 血斗竜門の宿』(1967年/台、香)B
2『新宿インシデント』(2009年/香、日)B
1『日の名残り』(1993年/英、米)A