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『ヒッチハイク』(イマジカBS)
2015年06月21日(日)
Autostop Rosso Sangue


 ガサツな作りなんだけれどついつい最後まで見てしまい、後味が悪いんだけれどどういうわけか記憶に残ってしまう。
 そんなB級悪趣味映画のお手本のようなイタリア製サスペンス・アクション。

 亭主はしがないゴシップ専門フリーライターのフランコ・ネロ、女房は美人で実家が金持ちながらプライドの高さが鼻に突くコリンヌ・クレリー。
 結婚9年で子供ができず、暇つぶしのセックスだけでつながっている倦怠期のふたりがキャンピング・カーでアメリカ西部を旅行中、ヒッチハイカーを拾ったことからヒドイ目に遭う、というお話である。

 そのヒッチハイカー、実は現金200万ドルを奪って逃走中の強盗犯がデヴィッド・ヘス。
 こいつのイヤなヤツぶりがまた徹底していて、ネロを縛り上げたあげく、その目の前で全裸にしたクレリーとのセックスを見せつける、という場面が劇場公開時の一番の売りだった。

 まあ、ヒロインがO嬢ならではのお約束の展開だが、必ずしもエロ一辺倒の映画ではなく、次から次へと見せ場をつないでいく脚本の巧さもなかなかのもの。
 ヘスが追ってきた警官2人を撃ち殺す場面、ヘスと仲間割れした強盗犯たちとのカーチェイス、キャンピング・カーが派手に横転するクライマックスなど、パンチの効いたアクション・シーンも盛りだくさん。

 監督・脚本のパスクァーレ・フェスタ・カンパニーレはビスコンティの名作『若者のすべて』(1960年)、『山猫』(1963年)の重厚な脚本をものしている一方、艶笑コメディの傑作『女性上位時代』(1968年)を監督したりもしている才気煥発な職人気質の映画人。
 本作は過去の作品群とはまったく異なるテイストで、見る側に不快感を感じさせながらも最後まで引っ張る手腕はお見事と言うほかない。

 とりわけ、最後にネロがヒッチハイカーとなるラストは他に類例のない味と皮肉に満ちており、大変印象に残る。
 こういうのを才人の仕事というのかな。

 お勧め度はB。

(1977年 イタリア 104分)

 ブルーレイ&DVDレンタルお勧め度2015リスト
 ※A=ぜひ!(^o^) B=よかったら(^^; C=ヒマなら(-_-) D=やめとけ(>_<)

56『裏切りの荒野』(1967年/伊)C
55『ミッション』(1986年/英)B
54『生きてこそ』(1993年/米)B
53『ダブル・ジョパディー』(1999年/米)B
52『レ・ミゼラブル』(2012年/米)A
51『トランセンデンス』(2014年/米)C
50『ダイバージェント』(2014年/米)C
49『狼男アメリカン』(1981年/米)B
48『グレートレース』(1965年/米)B
47『海底二万哩』(1954年/米)B
46『救命艇』(1944年/米)B
45『ゴジラ』(1984年/東宝)C
44『怪獣総進撃』(1968年/東宝)C
43『怪獣島の決戦 ゴジラの息子』(1967年/東宝)C
42『ゴジラ・エビラ・モスラ 南海の大決闘』(1966年/東宝)C
41『リアリティー』(2012年/伊、仏)C
40『ファイティング・ダディ 怒りの除雪車』(2014年/諾、瑞、丁)C
39『まごころを君に アルジャーノンに花束を』(1968年/米)C
38『ビューティフル・マインド』(2001年/米)B
37『あ・うん』(1989年/東宝)B
36『ローン・サバイバー』(2014年/米)A
35『X-MEN:フューチャー&パスト』(2014年/米)B
34『真昼の決闘』(1952年/米)A
33『ダンス・ウィズ・ウルブズ』(1990年/米)B
32『運動靴と赤い金魚』(1997年/伊蘭)A
31『ルームメイト』(2013年/東映)C
30『モテキ』(2011年/東宝)C
29『神様のカルテ』(2011年/東宝)C
28『バットマン』(1989年/米)B
27『バックドラフト』(1991年/米)B
26『イーグル・アイ』(2008年/米)A
25『そこのみにて光輝く』(2014年/東京テアトル他)A
24『サイドウェイ』(2004年/米)A
23『ザ・キャピタル マネーにとりつかれた男』(2012年/仏)C
22『メトロ42』(2012年/露)C
21『リベンジ・マッチ』(2013年/米)C
20『キック・アス/ジャスティス・フォーエバー』(2013年/米)C
19『ボーン・アルティメイタム』(2007年/米)B
18『ボーン・スプレマシー』(2003年/米)B
17『ボーン・アイデンティティー』(2002年/米)B
16『ザ・タワー 超高層ビル大火災』(2012年/韓)B
15『ハードエイト』(1996年/米)A
14『刑事コロンボ 第38話「ルーサン警部の犯罪」』(1976年/米)B
13『刑事コロンボ 第37話「さらば提督」』(1976年/米)B
12『ワイルド・ビル』(1995年/米)C
11『鷲と鷹』(1969年/米)C
10『プロフェッショナル』(1966年/米)C
9『戦略大作戦』(1970年/米)C
8『スリー・キングス』(1999年/米)B
7『里見八犬伝』(1983年/角川春樹事務所)C
6『パシフィック・リム』(2013年/米)A
5『大脱出』(2013年/米)B
4『追悼のメロディ』(1976年/仏)A
3『フリック・ストーリー』(1975年/仏、伊)B
2『ロボコップ』(2014年/米)B
1『アメリカン・ハッスル』(2013年/米)B
Number965
平成日本シリーズ
激闘録1991
広島vs.西武
定価600円