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『裏切りの荒野』(イマジカBS)
2015年06月20日(土)
L' Uomo, L' Orgoglio, La Vendetta


 子供のころ、地上波の洋画劇場で何度も放送されながら、そのたびに見逃していたフランコ・ネロ主演作品。
 日本ではマカロニ・ウエスタンとして紹介されており、ぼくも今回、ノーカット字幕版を初めて見るまではてっきり西部劇だと思い込んでいた。

 ところが、中身は20世紀初頭のスペインを舞台としたラブストーリーだったのでいささかビックリ。
 タイトルクレジットに明記されているように、ビゼーのオペラ『カルメン』を自由かつ大胆に翻案した映画なのである。

 ネロが演じる主人公はセビリアのたばこ工場を警備する軍隊の曹長ホセ。
 一世を風靡した『続・荒野の用心棒』(1966年)のジャンゴとは打って変わった役どころで、ジプシーの売春婦カルメンに翻弄される初心で生真面目なキャラクターだ。

 公開当時、ネロのファンには不評だったようだが、ぼくはなかなかの好演だと思う。
 本作が好評だったからか、3年後にはルイス・ブニュエル監督の『哀しみのトリスターナ』(1970年)に出演、片足を切断するカトリーヌ・ドヌーブに恋する純朴な画家を演じて、ここでもいい味を出していた。

 奔放なヒロイン、カルメンに扮するティナ・オーモン(名優ジャン=ピエール・オーモンの娘)はぼくの世代にとっては印象的な個性派女優。
 美貌よりも野性味が売りで、無知で下品で男好きなジプシーの売春婦を熱演しているが、残念なことに華がない。

 このカルメンのムショ帰りの亭主で、ネロと対決するのがマカロニの悪役として鳴らしたクラウス・キンスキー。
 意外にも、ネロとキンスキーが共演しているのは本作だけだそうで、この手のB級イタリア料理が好きなマニアには要チェックの1本である。

 という具合に、ぼくの世代の映画ファンにとっては気になるポイントがいくつもあるのだが、全体的にはパッとしない出来映えと言うほかないかな。
 お勧め度はC。

(1967年 イタリア 97分)

 ブルーレイ&DVDレンタルお勧め度2015リスト
 ※A=ぜひ!(^o^) B=よかったら(^^; C=ヒマなら(-_-) D=やめとけ(>_<)

55『ミッション』(1986年/英)B
54『生きてこそ』(1993年/米)B
53『ダブル・ジョパディー』(1999年/米)B
52『レ・ミゼラブル』(2012年/米)A
51『トランセンデンス』(2014年/米)C
50『ダイバージェント』(2014年/米)C
49『狼男アメリカン』(1981年/米)B
48『グレートレース』(1965年/米)B
47『海底二万哩』(1954年/米)B
46『救命艇』(1944年/米)B
45『ゴジラ』(1984年/東宝)C
44『怪獣総進撃』(1968年/東宝)C
43『怪獣島の決戦 ゴジラの息子』(1967年/東宝)C
42『ゴジラ・エビラ・モスラ 南海の大決闘』(1966年/東宝)C
41『リアリティー』(2012年/伊、仏)C
40『ファイティング・ダディ 怒りの除雪車』(2014年/諾、瑞、丁)C
39『まごころを君に アルジャーノンに花束を』(1968年/米)C
38『ビューティフル・マインド』(2001年/米)B
37『あ・うん』(1989年/東宝)B
36『ローン・サバイバー』(2014年/米)A
35『X-MEN:フューチャー&パスト』(2014年/米)B
34『真昼の決闘』(1952年/米)A
33『ダンス・ウィズ・ウルブズ』(1990年/米)B
32『運動靴と赤い金魚』(1997年/伊蘭)A
31『ルームメイト』(2013年/東映)C
30『モテキ』(2011年/東宝)C
29『神様のカルテ』(2011年/東宝)C
28『バットマン』(1989年/米)B
27『バックドラフト』(1991年/米)B
26『イーグル・アイ』(2008年/米)A
25『そこのみにて光輝く』(2014年/東京テアトル他)A
24『サイドウェイ』(2004年/米)A
23『ザ・キャピタル マネーにとりつかれた男』(2012年/仏)C
22『メトロ42』(2012年/露)C
21『リベンジ・マッチ』(2013年/米)C
20『キック・アス/ジャスティス・フォーエバー』(2013年/米)C
19『ボーン・アルティメイタム』(2007年/米)B
18『ボーン・スプレマシー』(2003年/米)B
17『ボーン・アイデンティティー』(2002年/米)B
16『ザ・タワー 超高層ビル大火災』(2012年/韓)B
15『ハードエイト』(1996年/米)A
14『刑事コロンボ 第38話「ルーサン警部の犯罪」』(1976年/米)B
13『刑事コロンボ 第37話「さらば提督」』(1976年/米)B
12『ワイルド・ビル』(1995年/米)C
11『鷲と鷹』(1969年/米)C
10『プロフェッショナル』(1966年/米)C
9『戦略大作戦』(1970年/米)C
8『スリー・キングス』(1999年/米)B
7『里見八犬伝』(1983年/角川春樹事務所)C
6『パシフィック・リム』(2013年/米)A
5『大脱出』(2013年/米)B
4『追悼のメロディ』(1976年/仏)A
3『フリック・ストーリー』(1975年/仏、伊)B
2『ロボコップ』(2014年/米)B
1『アメリカン・ハッスル』(2013年/米)B