counter
www.akasaka-cycle.com
font size       [old site
 home   blog   works   pick-up   others   profile   bbs 
『生きてこそ』(ザ・シネマ)
2015年06月18日(木)
Alive


 1972年、ウルグアイの高校生ラグビー・チーム45人を乗せたチャーター空軍機がアンデス山脈に墜落、72日後に16人が生還した事件≠映画化した作品。
 ぼくらの世代にとっては、生き延びたひとりが書いた体験記『生存者』、ドキュメンタリー映画化作品『アンデスの聖餐』(1975年)で知られている。

 どうしてこれが事件≠ネのかと言えば、16人が生還したのち、先に死亡した友人や家族の死体の肉を食べて生き長らえていたことが発覚。
 全世界を感動させたサバイバル・ストーリーが一転、カニバリズムをテーマにしたB級ホラー映画のような好奇の視線を向けられたからだ。

 こういう内容を感動的な映画に仕上げるにはかなり骨が折れるだろうと思うのだが、数多くのスピルバーグ作品を手がけているキャスリーン・ケネディ(製作)とフランク・マーシャル(監督)がこれに挑戦。
 体験記の執筆者ピアズ・ポール・リード(演じるは若き日のイーサン・ホーク)を主人公に据え、がっちりした骨太のエンターテインメントとして作品化して見せた。

 とりわけ、飛行機が墜落し、一行が遭難する過程をダイナミックかつ詳細に描いているところを評価したい。
 この序盤の丁寧な描写の積み重ねがあればこそ、生存者たちが死体を食べざるを得なかったという重く苦い事実をある程度は納得して受け入れることができる。

 ナイフで凍り付いた死体の肉を切り取る場面、マーシャルはあえて淡々と演出しつつ、それでも正面から撮っている。
 こうするしかなかったのだろうが、何度か繰り返されるうち、見ているこちらも馴れてきて、おれも同じ状況に置かれたら、やっぱり生きるために同じことをするだろうな、などと考えるようになる。

 終盤は救助隊を呼ぶため、ピアズら3人のラガーメンが決死のアンデス越えを決行し、見事に目的を達成する。
 亡くなった29人、生き残った16人にこの映画を捧げる、というラストのテロップが重い。

 お勧め度はB。

(1993年 アメリカ=ブエナ・ビスタ、パラマウント・ピクチャーズ、UIP 126分)

 ブルーレイ&DVDレンタルお勧め度2015リスト
 ※A=ぜひ!(^o^) B=よかったら(^^; C=ヒマなら(-_-) D=やめとけ(>_<)

53『ダブル・ジョパディー』(1999年/米)B
52『レ・ミゼラブル』(2012年/米)A
51『トランセンデンス』(2014年/米)C
50『ダイバージェント』(2014年/米)C
49『狼男アメリカン』(1981年/米)B
48『グレートレース』(1965年/米)B
47『海底二万哩』(1954年/米)B
46『救命艇』(1944年/米)B
45『ゴジラ』(1984年/東宝)C
44『怪獣総進撃』(1968年/東宝)C
43『怪獣島の決戦 ゴジラの息子』(1967年/東宝)C
42『ゴジラ・エビラ・モスラ 南海の大決闘』(1966年/東宝)C
41『リアリティー』(2012年/伊、仏)C
40『ファイティング・ダディ 怒りの除雪車』(2014年/諾、瑞、丁)C
39『まごころを君に アルジャーノンに花束を』(1968年/米)C
38『ビューティフル・マインド』(2001年/米)B
37『あ・うん』(1989年/東宝)B
36『ローン・サバイバー』(2014年/米)A
35『X-MEN:フューチャー&パスト』(2014年/米)B
34『真昼の決闘』(1952年/米)A
33『ダンス・ウィズ・ウルブズ』(1990年/米)B
32『運動靴と赤い金魚』(1997年/伊蘭)A
31『ルームメイト』(2013年/東映)C
30『モテキ』(2011年/東宝)C
29『神様のカルテ』(2011年/東宝)C
28『バットマン』(1989年/米)B
27『バックドラフト』(1991年/米)B
26『イーグル・アイ』(2008年/米)A
25『そこのみにて光輝く』(2014年/東京テアトル他)A
24『サイドウェイ』(2004年/米)A
23『ザ・キャピタル マネーにとりつかれた男』(2012年/仏)C
22『メトロ42』(2012年/露)C
21『リベンジ・マッチ』(2013年/米)C
20『キック・アス/ジャスティス・フォーエバー』(2013年/米)C
19『ボーン・アルティメイタム』(2007年/米)B
18『ボーン・スプレマシー』(2003年/米)B
17『ボーン・アイデンティティー』(2002年/米)B
16『ザ・タワー 超高層ビル大火災』(2012年/韓)B
15『ハードエイト』(1996年/米)A
14『刑事コロンボ 第38話「ルーサン警部の犯罪」』(1976年/米)B
13『刑事コロンボ 第37話「さらば提督」』(1976年/米)B
12『ワイルド・ビル』(1995年/米)C
11『鷲と鷹』(1969年/米)C
10『プロフェッショナル』(1966年/米)C
9『戦略大作戦』(1970年/米)C
8『スリー・キングス』(1999年/米)B
7『里見八犬伝』(1983年/角川春樹事務所)C
6『パシフィック・リム』(2013年/米)A
5『大脱出』(2013年/米)B
4『追悼のメロディ』(1976年/仏)A
3『フリック・ストーリー』(1975年/仏、伊)B
2『ロボコップ』(2014年/米)B
1『アメリカン・ハッスル』(2013年/米)B
Number965
平成日本シリーズ
激闘録1991
広島vs.西武
定価600円