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『トランセンデンス』(WOWOW)
2015年06月15日(月)
Transcendence


 国家や社会の運営を管理するコンピュータが自我に目覚め、世界を支配しようと暴走を始める、という映画なら昔から山ほど作られてきた。
 古くは『地球爆破作戦』(1970年)から最近では『イーグル・アイ』(2008年)まで、工夫や趣向を凝らした傑作も少なくない。

 本作はコンピュータそのものが意思を持つわけではなく、コンピュータを開発した科学者の自我と知能がデータ化されハードディスクにアップロードされる、というアイデアがミソ。
 かくて天才科学者と人工知能(A.I)が合体した結果、人類を脅かすほどの強大な力を持つに至る。

 科学者を演じるのはジョニー・デップで、瀕死の状態にある彼の意識を妻レベッカ・ホールがコンピュータに移植。
 永遠の生命を得たデップがホールをそそのかし、インターネットでインサイダー取引を行って莫大な資金を調達、西部の片田舎の町にスーパーコンピュータを建造させる、という前半は、全盛期のマイクル・クライトンの小説を彷彿させる展開でなかなか面白い。

 やがて、友人の科学者モーガン・フリーマンがデップの怪物化に気づき、デップの暴走を止めるようホールを説得。
 ホールはフリーマンと反ITテロリストたちの力を借り、万能コンピュータ≠シャットダウンさせようとする。

 ところが、この肝心の後半以降、演出がパンチ不足でテンポも悪くなる。
 デップ・コンピュータがナノ・テクノロジーの最先端技術を自由自在に操れるようになるまではいいとしても、致命傷を治癒して死者を蘇らせたり、雨滴に自分の意識を仕込んだチップを混ぜて全世界に降らせたり、やることなすこと、どんどん荒唐無稽になっていくのも大いにシラケる。

 監督のウィーリー・フィスターはカメラマン出身で、これが監督デビュー作。
 『ダークナイト』(2008年)、『ダークナイト ライジング』(2012年)のほか、ブラピの『マネーボール』(2011年)など、ヒット作を多数撮っているが、演出の腕前はカメラを回すようにはいかなかった。
 
 お勧め度はC。

(2014年 アメリカ=ワーナー・ブラザース、サミット・エンターテインメント、ライオンズゲート/日本配給ポニーキャニオン、松竹 139分)

 ブルーレイ&DVDレンタルお勧め度2015リスト
 ※A=ぜひ!(^o^) B=よかったら(^^; C=ヒマなら(-_-) D=やめとけ(>_<)

50『ダイバージェント』(2014年/米)C
49『狼男アメリカン』(1981年/米)B
48『グレートレース』(1965年/米)B
47『海底二万哩』(1954年/米)B
46『救命艇』(1944年/米)B
45『ゴジラ』(1984年/東宝)C
44『怪獣総進撃』(1968年/東宝)C
43『怪獣島の決戦 ゴジラの息子』(1967年/東宝)C
42『ゴジラ・エビラ・モスラ 南海の大決闘』(1966年/東宝)C
41『リアリティー』(2012年/伊、仏)C
40『ファイティング・ダディ 怒りの除雪車』(2014年/諾、瑞、丁)C
39『まごころを君に アルジャーノンに花束を』(1968年/米)C
38『ビューティフル・マインド』(2001年/米)B
37『あ・うん』(1989年/東宝)B
36『ローン・サバイバー』(2014年/米)A
35『X-MEN:フューチャー&パスト』(2014年/米)B
34『真昼の決闘』(1952年/米)A
33『ダンス・ウィズ・ウルブズ』(1990年/米)B
32『運動靴と赤い金魚』(1997年/伊蘭)A
31『ルームメイト』(2013年/東映)C
30『モテキ』(2011年/東宝)C
29『神様のカルテ』(2011年/東宝)C
28『バットマン』(1989年/米)B
27『バックドラフト』(1991年/米)B
26『イーグル・アイ』(2008年/米)A
25『そこのみにて光輝く』(2014年/東京テアトル他)A
24『サイドウェイ』(2004年/米)A
23『ザ・キャピタル マネーにとりつかれた男』(2012年/仏)C
22『メトロ42』(2012年/露)C
21『リベンジ・マッチ』(2013年/米)C
20『キック・アス/ジャスティス・フォーエバー』(2013年/米)C
19『ボーン・アルティメイタム』(2007年/米)B
18『ボーン・スプレマシー』(2003年/米)B
17『ボーン・アイデンティティー』(2002年/米)B
16『ザ・タワー 超高層ビル大火災』(2012年/韓)B
15『ハードエイト』(1996年/米)A
14『刑事コロンボ 第38話「ルーサン警部の犯罪」』(1976年/米)B
13『刑事コロンボ 第37話「さらば提督」』(1976年/米)B
12『ワイルド・ビル』(1995年/米)C
11『鷲と鷹』(1969年/米)C
10『プロフェッショナル』(1966年/米)C
9『戦略大作戦』(1970年/米)C
8『スリー・キングス』(1999年/米)B
7『里見八犬伝』(1983年/角川春樹事務所)C
6『パシフィック・リム』(2013年/米)A
5『大脱出』(2013年/米)B
4『追悼のメロディ』(1976年/仏)A
3『フリック・ストーリー』(1975年/仏、伊)B
2『ロボコップ』(2014年/米)B
1『アメリカン・ハッスル』(2013年/米)B
Number965
平成日本シリーズ
激闘録1991
広島vs.西武
定価600円