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『リアリティー』(WOWOW)
2015年06月3日(水)
Reality


 2012年カンヌ国際映画祭グランプリ受賞作品。
 監督のマッテオ・ガローニは前年、同映画祭の審査員特別グラプリ受賞作品『ゴモラ』で注目されたイタリアの俊英で、こちらには以前から興味があるのだが、まだ見ていない。

 主人公はナポリで魚屋を営む気のいい中年男ルチャーノ(アニエッロ・アレーナ)。
 彼が親戚の結婚披露宴で特別ゲストのコメディアンと一緒にコントを演じ、自分の才能を評価されたと思い込む。

 そこで一念発起、コメディアンがMCを務める視聴者参加番組のオーディションを受けるのだが、待てど暮らせど合格したという連絡はこない。
 そんなはずはない、おれは評価されているのだ、レギュラーになれるほどの人間かどうか、秘かにテレビ局の人間がおれの日常生活を調査しているに違いない、だから合格の連絡が遅れているのだ。

 ひとりそんな妄想を膨らませ続けるルチャーノは、いずれは有名タレントになるのだからと魚屋を売却。
 テレビ局の調査員≠ノ好印象を与えるため、蓄えもないのに近所の貧乏人たちに金や家具を分け与えるようになる。

 あっ、お父さんがヘンだ!
 そう気づいた妻や家族は、何とかしてルチャーノをまともな人間に戻そうとするのだが。

 主人公の人物像とストーリーの構造は、今年のアカデミー作品賞受賞作『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』にそっくり。
 エンディングが不可解で、見終わったあと、だからどうしたんだよ、と言いたくなるところまでよく似ている。

 この種のテーマの作品なら、昔の筒井康隆の短篇で何度も読んだ記憶がある。
 完成度自体は低くはないが、主人公の狂気が前面に出てくる残り30分まではいささか退屈と言わざるを得ない。

 お勧め度はC。

(2012年 イタリア、フランス 日本劇場未公開 DVD発売開始=2013年8月 115分)

 ブルーレイ&DVDレンタルお勧め度2015リスト
 ※A=ぜひ!(^o^) B=よかったら(^^; C=ヒマなら(-_-) D=やめとけ(>_<)

40『ファイティング・ダディ 怒りの除雪車』(2014年/諾、瑞、丁)C
39『まごころを君に アルジャーノンに花束を』(1968年/米)C
38『ビューティフル・マインド』(2001年/米)B
37『あ・うん』(1989年/東宝)B
36『ローン・サバイバー』(2014年/米)A
35『X-MEN:フューチャー&パスト』(2014年/米)B
34『真昼の決闘』(1952年/米)A
33『ダンス・ウィズ・ウルブズ』(1990年/米)B
32『運動靴と赤い金魚』(1997年/伊蘭)A
31『ルームメイト』(2013年/東映)C
30『モテキ』(2011年/東宝)C
29『神様のカルテ』(2011年/東宝)C
28『バットマン』(1989年/米)B
27『バックドラフト』(1991年/米)B
26『イーグル・アイ』(2008年/米)A
25『そこのみにて光輝く』(2014年/東京テアトル他)A
24『サイドウェイ』(2004年/米)A
23『ザ・キャピタル マネーにとりつかれた男』(2012年/仏)C
22『メトロ42』(2012年/露)C
21『リベンジ・マッチ』(2013年/米)C
20『キック・アス/ジャスティス・フォーエバー』(2013年/米)C
19『ボーン・アルティメイタム』(2007年/米)B
18『ボーン・スプレマシー』(2003年/米)B
17『ボーン・アイデンティティー』(2002年/米)B
16『ザ・タワー 超高層ビル大火災』(2012年/韓)B
15『ハードエイト』(1996年/米)A
14『刑事コロンボ 第38話「ルーサン警部の犯罪」』(1976年/米)B
13『刑事コロンボ 第37話「さらば提督」』(1976年/米)B
12『ワイルド・ビル』(1995年/米)C
11『鷲と鷹』(1969年/米)C
10『プロフェッショナル』(1966年/米)C
9『戦略大作戦』(1970年/米)C
8『スリー・キングス』(1999年/米)B
7『里見八犬伝』(1983年/角川春樹事務所)C
6『パシフィック・リム』(2013年/米)A
5『大脱出』(2013年/米)B
4『追悼のメロディ』(1976年/仏)A
3『フリック・ストーリー』(1975年/仏、伊)B
2『ロボコップ』(2014年/米)B
1『アメリカン・ハッスル』(2013年/米)B