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『プロメテウス』(WOWOW)
2018年08月6日(月)

 
『エイリアン』第1作(1982年)を監督したリドリー・スコットが30年後に作り上げた前日譚。
 というより、スコット自身による『エイリアン』のセルフ・オマージュみたいな作品である。

 『エイリアン』ではウェイランド社の宇宙船ノストロモ号が探索に立ち寄った小惑星で、謎の生物(エイリアン)が乗組員のひとりジョン・ハートに寄生。
 これが体内で成長してハートの胸を食い破り、急速に一種の怪獣へと巨大化すると、次々に乗組員たちを殺してゆく。

 その最中、科学主任のイアン・ホルムがウェイランド社が差し向けたアンドロイドであることが発覚。
 ノストロモ号に侵入したエイリアンは「究極の兵器」になり得る存在で、ウェイランド社も最初からそれを捕獲する目的でアンドロイドを乗船させていたことが明らかになる。

 あげく、乗組員はヒロインのシガーニイ・ウィーバーを除いて全員死亡。
 脱出用ポッドにまで潜り込んできたエイリアンをかろうじて始末したウィーバーは、最後の通信を終えたのち、地球への帰路に着いて冬眠カプセルに入る。

 本作はそうした第1作のポイントを踏まえたディテールが最大の見どころであり、タイトルクレジットから第1作の見せ方を踏襲している。
 タイトルのプロメテウスは第1作のノストロモ号と同じウェイランド社の宇宙船の名前で、目的の惑星に向けて航行中に別の小惑星が見つかり、こちらに途中下車するという展開もそっくりそのまま。

 主人公のヒロインはノオミ・ラパスで、ウェイランド社に差し向けられたアンドロイドはマイケル・ファスベンダー。
 第1作の序盤に現れた巨大な宇宙人の死骸、難破したブレスレット状の宇宙船に何があったのか、なかなかよく考えられた説明は腑に落ちるところが多く、納得しながら見ていられる。
 
 エイリアンが微生物として乗組員の体内に入り込むところは、さすがに第1作から30年もたっているぶん、現代のCG技術によって非常に精巧につくられている。
 エイリアンに寄生されたラパスが手術用カプセルに入り、腹の中で成長していた幼虫を取り出してぶっ殺そうとする場面も凄まじい(そのためか、日本ではPG12指定を受けた)。

 A先生(55歳)と同世代で、第1作をオンタイムで見ている人には結構楽しめるでしょうね。
 ただ、リドリー・スコット作品としてはパンチが弱く、オールドファンの勘所は押さえているものの、この時代に新作が公開されたという感動とサプライズには乏しかった。

 オススメ度B。

(2012年 アメリカ=20世紀FOX 124分)

 ブルーレイ&DVDレンタルお勧め度2018リスト
 ※A=ぜひ!(^o^) B=よかったら(^^; C=ヒマなら(-_-) D=やめとけ(>_<)

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88『亡霊怪猫屋敷』(1958年/新東宝)B
87『怪談かさねが渕 』(1957年/新東宝)B
86『一寸法師』(1955年/新東宝)C
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84『江戸川乱歩猟奇館 屋根裏の散歩者』(1976年/日活)D
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82『博徒七人』(1966年/東映)A
81『泥棒成金』(1955年/米)A
80『スペース カウボーイ』(2000年/米)C
79『ソイレント・グリーン』(1973年/米)B
78『狼は天使の匂い』(1972年/仏)B
77『さらば友よ』(1968年/仏、伊)B
76『傷だらけの栄光』(1956年/米)A
75『ハンズ・オブ・ストーン』(2016年/米、巴)B
74『ダンケルク』(2017年/英、米、仏、蘭)B
73『墨攻』(2006年/中、日、香、韓) A
72『関ヶ原』(2017年/東宝)
71『後妻業の女』(2016年/東宝)B
70『ショートウェーブ』(2016年/米)D
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67『シザーハンズ』(1990年/米)A
66『グーニーズ』(1985年/米)B
65『ワンダーウーマン』(2017年/米)B
64『ハクソー・リッジ』(2016年/米)A
63『リリーのすべて』(2016年/米)A
62『永い言い訳』(2016年/アスミック・エース)A
61『強盗放火殺人囚』(1975年/東映)C
60『暴動島根刑務所』(1975年/東映)B
59『脱獄広島殺人囚』(1974年/東映)A
58『893愚連隊』(1966年/東映)B
57『妖術武芸帳』(1969年/TBS、東映)B
56『猿の惑星』(1968年/米)A
55『アンドロメダ・ストレイン』(2008年/米)C
54『ヘイル、シーザー!』(2016年/米)B
53『パトリオット・デイ』(2016年/米)A
52『北陸代理戦争』(1977年/東映)A
51『博奕打ち外伝』(1972年/東映)B
50『玄海遊侠伝 破れかぶれ』(1970年/大映)B
49『暴力金脈』(1975年/東映)B
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31『南極料理人』(2009年/東京テアトル)B
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