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『チア☆ダン』(WOWOW)
2018年04月13日(金)


 サブタイトルは『〜女子高生がチアダンスで全米制覇しちゃったホントの話〜』。
 2009年春に福井商業高校(映画では福井中央高校)のチアリーダー部が本場アメリカのチアダンス選手権大会で優勝したという実話ダネの青春ドラマである。

 女子高生の部活モノ(というジャンルが映画業界にあるかどうかは知らないが)には『がんばっていきまっしょい』(1998年)や『スウィングガールズ』(2004年)など、秀作や快作が多い。
 本作の広瀬すずが主人公のヒロインを好演した『ちはやふる−上の句−/−下の句−』(2016年)あたりはだいぶお子様向けだったが、それでも水準以上の出来栄えを示していた。

 以上の諸作に比べると、本作はアイドル女優の顔見世興行みたいな側面が強く、おれみたいなオジサン(もうジーサンか)が胸を熱くし、手をたたきたくなるところまでいかない。
 広瀬すずの軽妙な福井弁、中条あやみの控えめな表情の演技はなかなか上手いし、ひねくれ藪睨みキャラの山崎紘菜、天然デブキャラの富田望生もいい味を出してはいるんですが。

 また、顧問の天海祐希はキャラを作り過ぎ。
 最初から鬼教師キャラで登場し、始終ハイテンションで熱弁を振るうところは明らかに松岡修造を下敷きにしているのだが、広瀬が「松岡修造かよ」とツッコミを入れたり、天海自身が秘かに松岡修造の著書(『本気になればすべてが変わる』)を読んでいたりと、あまりにもベタな描写が多い。

 広瀬たちのチアダンスのどこがどのように上達したのか、具体的なスキルアップがほとんど説明されていないというシナリオ上の欠陥も看過できない。
 そういう肝心な部分がきちんと描けていないから、全米選手権で天海がセンターを交代させるという決断の重さがいまひとつ伝わってこないのである。

 まあ、そんなにうるさいことを言わず、可愛い女のコたちが健気にキャピキャピと頑張っている姿を見て楽しめばいい映画ではあるんだけどねー。
 オススメ度B。

(2017年 東宝 121分)

 ブルーレイ&DVDレンタルお勧め度2018リスト
 ※A=ぜひ!(^o^) B=よかったら(^^; C=ヒマなら(-_-) D=やめとけ(>_<)

31『南極料理人』(2009年/東京テアトル)B
30『沈黙 -サイレンス-』(2016年/米)B
29『メッセージ』(2016年/米)B
28『LOGAN/ローガン』(2017年/米)C
27『チャック〜“ロッキー”になった男〜』(2017年/アメリカ)B
26『ヒッチコック/トリュフォー』(2015年/米、仏)B
25『沖縄やくざ戦争』(1976年/東映)B
24『恐喝こそわが人生』(1968年/松竹)B
23『われに撃つ用意あり』(1990年/松竹)C
22『T2 トレインスポッティング』(2017年/英)A
21『ロスト・エモーション』(2016年/米)C
20『激流』(1994年/米)C
19『チザム』(1970年/米)B
18『駅馬車』(1939年/米)A
17『明日に処刑を…』(1972年/米)A
16『グラン・ブルー[オリジナル・バージョン]』(1988年/仏、伊)B
15『エルストリー1976- 新たなる希望が生まれた街 -』(2015年/英)D
14『I AM YOUR FATHER/アイ・アム・ユア・ファーザー』(2015年/西)B
13『サム・ペキンパー 情熱と美学』(2005年/独)B
12『ビリー・ザ・キッド 21才の生涯』(1973年/米)B
11『わらの犬』(1971年/米)A
10『O嬢の物語』(1975年/仏、加、独)C
9『ネオン・デーモン』(2016年/仏、丁、米)D
8『団地』(2016年/キノフィルムズ)B
7『スティーブ・ジョブズ』(2015年/米)B
6『スノーデン』(2016年/米)A
5『キングコング:髑髏島の巨神』(2017年/米)B
4『ドクター・ストレンジ』(2016年/米)B
3『残酷ドラゴン 血斗竜門の宿』(1967年/台、香)B
2『新宿インシデント』(2009年/香、日)B
1『日の名残り』(1993年/英、米)A
月刊PHP5月号
ヒューマンドキュメント
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