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『ザ・コンサルタント』(WOWOW)
2017年11月20日(月)
The Accountant


 原題は会計士という意味で、イリノイ州の田舎町で個人商店の経営者に節税指南≠している男が主人公。
 バットマンなど正義のヒーローを演じることの多かったベン・アフレックが、この寡黙で無愛想で得体の知れない会計士クリスチャン・ウルフをなかなか巧みに演じている。

 そんなウルフの元に、ハイテク義肢の開発で脚光を浴びている成長企業リヴィング・ロボティクスの社長から財務調査の依頼が舞い込む。
 長年一緒にやってきた財務担当のパートナーが私腹を肥やしているのではないかと疑い、過去10年間の帳簿を徹底的に調査してもらいたい、というのだ。

 この社長ラマー・ブラックバーンを演じるのがジョン・リスゴーで、ウルフのような田舎の会計士に任せるようなチンケな仕事ではないから、ウラがあることは容易に察しがつく。
 案の定、ウルフの調査の最中にロボティクスの財務担当が自殺を装って殺され、ウルフは調査の途中で解雇されてしまい、ウルフの仕事を手伝っていた女性職員デイナ・カミングス(アナ・ケンドリック)まで何者かに命を狙われる。

 一方、ウルフが闇社会の会計士を務めていることを突き止め、正体を暴こうと捜査に動き出すのが定年退職寸前の商務省長官レイモンド・キング(J・K・シモンズ)と分析官メアリーベス・メディナ(シンシア・アダイ=ロビンソン)。
 このキングがまた悪役然として登場し、経歴詐称の証拠を握ってメディナを脅すものだから、てっきりこいつも悪役だろうと思わせるのだが。

 メインストーリーが進行する合間にウルフの過去が語られ、幼少期は自閉症だったが、弟と仲がよく、軍人の父親に厳しく育てられており、実は数学の天才にしてゴルゴ13級のスナイパー、という隠れた顔を持っていることが明らかになる。
 ビル・ドゥビュークの脚本は布石の打ち方、伏線の張り方が巧みで、監督ギャヴィン・オコナーも混乱しそうなストーリーを手際よくまとめ、テンポのいい快作に仕上げている。

 韓国製ノワールみたいに強引でご都合主義な部分もあるが、2時間きっちり楽しませてくれる小気味いいサスペンス。
 少なくとも、アフレックが監督・主演し、アカデミー作品賞を受賞したあざとい国家礼賛映画『アルゴ』(2012年)よりはよっぽど面白い。

 オススメ度A。

(2016年 アメリカ=ワーナー・ブラザース/日本公開2017年 128分)

 ブルーレイ&DVDレンタルお勧め度2017リスト
 ※A=ぜひ!(^o^) B=よかったら(^^; C=ヒマなら(-_-) D=やめとけ(>_<)

94『バニシング・ポイント』(1971年/米)A
93『突撃隊』(1962年/米)A
92『上海から来た女』(1947年/米)B
91『偉大なるアンバーソン家の人々』(1942年/米)B
90『デストラップ 死の罠』(1982年/米)A
89『眠れぬ夜のために』(1985年/米)B
88『ジュラシック・ワールド』(2015年/米)B
87『シン・ゴジラ』(2016年/東宝)A
86『何者』(2016年/東宝)A
85『怒り』(2016年/東宝)A
84『江戸川乱歩全集 恐怖奇形人間』(1969年/東映)B
83『エベレスト』(2015年/米、英、氷)B
82『運命を分けたザイル』(2003年/英)A
81『マラソンマン』(1976年/米)B
80『日曜日には鼠を殺せ』(1964年/米)B
79『トム・ホーン』(1980年/米)B
78『ギャンブラー』(1971年/米)A
77『サウスポー』(2015年/米)B
76『レスラー』(2008年/米)A
75『スーサイド・スクワッド』(2016年/米)C
74『エルム街の悪夢』(1984年/米)B
73『TOO YOUNG TO DIE! 若くして死ぬ』(2016年/東宝)C
72『エヴェレスト 神々の山嶺』(2016年/東宝)C
71『SCOOP!』(2016年/東宝)C
70『極道の妻たち』(1986年/東映)D
69『チャイナタウン』(1974年/米)A
68『シチズンフォー/スノーデンの暴露』(2014年/米、独)A
67『アイスブレイカー 超巨大氷山崩落』(2016年/露)C
66『ヴィジット』(2015年/米)C
65『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』(2016年/米)A
64『アントマン』(2015年/米)B
63『キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー』(2014年/米)B
62『インクレディブル・ハルク』(2008年/米)C
61『キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー』(2011年/米)B
60『大いなる決闘』(1976年/米)B
59『ワイルド・ギース』(1978年/英、瑞)A
58『鷲は舞いおりた』(1977年/アメリカ)C
57『デンジャラス・デイズ/メイキング・オブ・ブレードランナー』(2007年/米)B
56『ブレードランナー/ファイナル・カット』(1982、2007年/米)A
55『ターザン:REBORN』(2016年/米)B
54『二ツ星の料理人』(2015年/米)B
53『炎の人ゴッホ』(1956年/米)B
52『サイレント・ランニング』(1972年/米)B
51『アンドロン』(2015年/伊、英、馬)D
50『アウトバーン』(2016年/米、独)B
49『カラーパープル』(1985年/米)A
48『ブリッジ・オブ・スパイ』(2015年/米)A
47『超高層プロフェッショナル』(1979年/米)C
46『特攻大作戦』(1967年/米)B
45『マイケル・ムーアの世界侵略のススメ』(2015年/米)B
44『サハラ 死の砂漠を脱出せよ』(2005年/米)D
43『エミリー 悪夢のベビーシッター』(2015年/米)C
42『チリ33人 希望の軌跡』(2015年/智、哥)B
41『人生は小説よりも奇なり』(2014年/米)C
40『ファミリー・プロット』(1976年/米)A
39『グッド・ネイバー』(2016年/米)C
38『エージェント・ウルトラ』(2015年/米)B
37『デッドプール』(2016年/米)B
36『ちはやふる−下の句−』(2016年/東宝)B
35『ちはやふる−上の句−』(2016年/東宝)B
34『クリーピー 偽りの殺人』(2016年/松竹、アスミックエース)D
33『ザ・コントロール』(2016年/米)D
32『ダイヤルM』(1998年/米)B
31『ランス・アームストロング/ツール・ド・フランス7冠の真実』(2013年/米)A
30『ラスト・スキャンダル あるハリウッドスターの禁じられた情事』(2014年/米)C
29『ヘイトフル・エイト』(2015年/米)C
28『マギー』(2015年/米)B
27『三匹の侍』(1964年/松竹)C
26『女ガンマン 皆殺しのメロディ』(1971年/英)B
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23『父 パードレ・パドローネ』(1977年/伊)B
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