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『突撃隊』(WOWOW)
2017年11月14日(火)
Hell Is for Heroes


 『日曜日には鼠を殺せ』(1964年)と同じく、この作品も映画評論家・双葉十三郎氏の著書『外国映画25年みてある記 ぼくの採点表/アメリカ編』(1978年/近代映画社)で興味を抱き、このトシになってやっと見ることのできた1本。
 のちにクリント・イーストウッドの売り出しに一役買うドン・シーゲル監督、まだ新進気鋭の若手だったスティーヴ・マックィーンが組んだ唯一の映画である。

 舞台は1944年秋のジークフリード要塞戦線。
 アメリカ陸軍のルーミス大尉(ジョセフ・フーバー)率いる小隊のメンバーはみんな疲労困憊、もうすぐ休暇が与えられて帰国する予定だったが、急遽最前線へ戻るよう命令される。

 新たに派遣されるはずの大隊の到着が遅れているため、一小隊が大隊の代わりにドイツ軍を食い止めておかなければならなくなったのだ。
 この小隊で異様な存在感を放っている一匹狼が、かつて十字勲章を授与されながら、上官に対する泥酔暴行で降等、転属を命じられたマックィーン演じるリーズ。

 常に寡黙で鋭い眼光を放ち、「スナップ・ノーズの自動小銃を寸時も離さない」(前出・双葉氏『外国映画…』)このキャラクターが非常に強烈、見る者を惹きつけないではおかないオーラを発散している。
 そのリーズは早期に要塞を撃滅するべく強攻策を主張するが、裏目に出て小隊の兵士を犬死させてしまい、上官のルーミス大尉、ラーキン軍曹(ハリー・ガーディノ、この役者もシーゲル+イーストウッド作品の常連)に叱責される。

 クライマックスではリーズが特攻的精神を発揮して大活躍。
 とりわけ、ドイツ軍のトーチカに向かってジグザグに走りながら攻撃を続け、敵に打撃を与えては味方の塹壕に転がり込むアクションの繰り返しが素晴らしい。

 マックィーンと言えば、『大脱走』(1963年)が代表作の1本で、国境の有刺鉄線をバイクで越えようとするシーンが有名だが、その1年前に主演した本作の全力疾走ももっと再評価されていいのではないか。
 最後の最後、トーチカへ突っ込んでいく場面は壮絶、かつ大変感動的。

 戦利品をちょろまかしているチャッカリ屋コービー(ボビー・ダーリン)、リーズに共感を示すヘンショー(ジェームズ・コバーン)、リーズを慕う新兵ホーマー(ニック・アダムズ)など、懐かしい役者たちが脇役で好演しているのもぼくみたいなオールドファンにはうれしい。
 オススメ度A。
 
(1962年 アメリカ=パラマウント・ピクチャーズ 90分)

 ブルーレイ&DVDレンタルお勧め度2017リスト
 ※A=ぜひ!(^o^) B=よかったら(^^; C=ヒマなら(-_-) D=やめとけ(>_<)

92『上海から来た女』(1947年/米)B
91『偉大なるアンバーソン家の人々』(1942年/米)B
90『デストラップ 死の罠』(1982年/米)A
89『眠れぬ夜のために』(1985年/米)B
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87『シン・ゴジラ』(2016年/東宝)A
86『何者』(2016年/東宝)A
85『怒り』(2016年/東宝)A
84『江戸川乱歩全集 恐怖奇形人間』(1969年/東映)B
83『エベレスト』(2015年/米、英、氷)B
82『運命を分けたザイル』(2003年/英)A
81『マラソンマン』(1976年/米)B
80『日曜日には鼠を殺せ』(1964年/米)B
79『トム・ホーン』(1980年/米)B
78『ギャンブラー』(1971年/米)A
77『サウスポー』(2015年/米)B
76『レスラー』(2008年/米)A
75『スーサイド・スクワッド』(2016年/米)C
74『エルム街の悪夢』(1984年/米)B
73『TOO YOUNG TO DIE! 若くして死ぬ』(2016年/東宝)C
72『エヴェレスト 神々の山嶺』(2016年/東宝)C
71『SCOOP!』(2016年/東宝)C
70『極道の妻たち』(1986年/東映)D
69『チャイナタウン』(1974年/米)A
68『シチズンフォー/スノーデンの暴露』(2014年/米、独)A
67『アイスブレイカー 超巨大氷山崩落』(2016年/露)C
66『ヴィジット』(2015年/米)C
65『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』(2016年/米)A
64『アントマン』(2015年/米)B
63『キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー』(2014年/米)B
62『インクレディブル・ハルク』(2008年/米)C
61『キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー』(2011年/米)B
60『大いなる決闘』(1976年/米)B
59『ワイルド・ギース』(1978年/英、瑞)A
58『鷲は舞いおりた』(1977年/アメリカ)C
57『デンジャラス・デイズ/メイキング・オブ・ブレードランナー』(2007年/米)B
56『ブレードランナー/ファイナル・カット』(1982、2007年/米)A
55『ターザン:REBORN』(2016年/米)B
54『二ツ星の料理人』(2015年/米)B
53『炎の人ゴッホ』(1956年/米)B
52『サイレント・ランニング』(1972年/米)B
51『アンドロン』(2015年/伊、英、馬)D
50『アウトバーン』(2016年/米、独)B
49『カラーパープル』(1985年/米)A
48『ブリッジ・オブ・スパイ』(2015年/米)A
47『超高層プロフェッショナル』(1979年/米)C
46『特攻大作戦』(1967年/米)B
45『マイケル・ムーアの世界侵略のススメ』(2015年/米)B
44『サハラ 死の砂漠を脱出せよ』(2005年/米)D
43『エミリー 悪夢のベビーシッター』(2015年/米)C
42『チリ33人 希望の軌跡』(2015年/智、哥)B
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39『グッド・ネイバー』(2016年/米)C
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34『クリーピー 偽りの殺人』(2016年/松竹、アスミックエース)D
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31『ランス・アームストロング/ツール・ド・フランス7冠の真実』(2013年/米)A
30『ラスト・スキャンダル あるハリウッドスターの禁じられた情事』(2014年/米)C
29『ヘイトフル・エイト』(2015年/米)C
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27『三匹の侍』(1964年/松竹)C
26『女ガンマン 皆殺しのメロディ』(1971年/英)B
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